今季で名古屋去るランゲラックがルヴァン杯MVP、「試合前から話をしていた」稲垣と約束のカップリフト
[11.2 ルヴァン杯決勝 名古屋 3-3(PK5-4) 新潟 国立] 最高の形で有終の美を飾った。今シーズン限りで名古屋グランパスを退団するGKランゲラックはルヴァン杯制覇に貢献し、大会MVPを獲得。PK戦までもつれ込んだ大接戦となったが、「最終的に勝ってすごくうれしい。ああやってみんなで戦えたことは本当にうれしいことだった」と振り返った。 【写真】影山優佳さんが撮影した内田篤人氏が「神々しい」「全員惚れてまう」と絶賛の嵐 ランゲラックは延長戦を含めた120分の死闘では好セーブも見せたが、アルビレックス新潟の粘りで3失点を食らった。3-3の末にPK戦での決着となり、守護神自らも2人目のキッカーとして登場。「特にナーバスになることもなく、精神状態を保って蹴ることができた」。冷静に決め切り、優勝に貢献した。 「ミッチのために」。今季退団する守護神に有終の美を飾らせようと、チーム一丸となった合言葉だ。だが、ランゲラック自身は「少し心地よくない」と笑顔で本音を語った。 「前からミッチのためだといろいろ聞いていた。だけど、正直それはあんまり心地よくないなと思っていた。日本には長くいたというのもあるし、キャプテンをやることもあるが、そこで一番重要なのはチーム全員で戦うこと」(ランゲラック)。ピッチに立った選手や負傷中の選手、スタジアムに来れなかった選手、クラブスタッフへの思いを口にする。「その方たちのために戦わなければいけない試合だった。自分のためだけでなく、クラブ全員のものだった」と強調した。 それでも、「ミッチのために」と声を挙げたMF稲垣祥には感謝の意を示す。「試合前から勝ったら2人で掲げるんだと話をしていた。実際にああやって2人で掲げることができて、すごくうれしかった」。最高の瞬間であるカップリフトは、ランゲラックと稲垣の2人で行われた。