米メディアは大坂なおみのリベンジ勝利裏にある新コーチ効果を評価「指示で厳しい時間が軽やかに」
テニスの世界ランキング1位、大坂なおみ(21、日清食品)が9日(日本時間10日)、米国インディアンウェルズで行われたBNPパリバ・オープンの初戦(2回戦)に登場、同65位のクリステイナ・ムラデノビッチ(25、フランス)を6-3、6-4のストレートで下して寄せ付けなかった。大坂はサーシャ・バイン氏とのコンビを解消した直後のドバイ・デューティーフリー選手権で同選手にまさかのストレート負けを喫していたが、今回、ジャーメイン・ジェンキンス氏と新コンビを組んで臨み安定したテニスを取り戻していた。 女子テニス協会(WTA)の公式サイトは「前年覇者の大坂がインディアンウェルズの初戦でムラデノビッチにリベンジ果たす」との見出しを取って「心地よくリベンジを果たしBNPパリバ・オープンのタイトルを守るために好スタートを切った」と伝えた。 記事は「(ドバイでの)対戦の記憶は大坂の頭に鮮明に残っていた。2週間前、世界1位(の大坂)はドバイ・デューティーフリー選手権でムラデノビッチに肝を潰されてストレート負け。ムラデノビッチにキャリア最高の勝利を許していた」と説明。その上で「大坂には、その時と、今大会の再戦の間には大きな変化があった。大坂はコーチスタッフにジェンキンス氏を加え、本来の調子に戻ることができたことを証明した」と、チーム体制を整えての復活を評価した。 同サイトは、試合内容についても細かくレポート。第1セットは「大坂が序盤から調子を合わせ、攻撃的なリターンでムラデノビッチのサービスにプレッシャーをかけ続けた。ブレークし4-2とした後には、ムラデノビッチが逆に大坂に圧力をかけた。ブレークの機会を握り、3つのセットポイントを防いだが、最後には大坂が仕事を終え、第1セットを38分で6-3のスコアで奪い取った」と報告。第2セットは、「大坂は序盤でリードを奪った後にムラデノビッチの反撃を許したが、その反撃の夢を手荒く閉めた。ムラデノビッチのフォアハンドが外れ、1時間21分でストレート勝ちを収めた」とした。 米国メディアも大坂の初戦勝利を報道した。 パームスプリング・デザートサン紙は「大坂が落ち着き払い、戻ってきたBNPパリバ・オープンの初戦に勝利」との見出しで「大坂は彼女のタイトルを守るべく最初の一歩を踏み出すことに成功した。彼女は決着をつけた後、とても楽しそうな様子だった」と伝えた。