仏サノフィ、一般薬部門持ち分50%の売却に向けCD&Rと交渉
(ブルームバーグ): フランスの製薬会社サノフィは11日、コンシューマーヘルス部門の持ち分50%をプライベートエクイティー(未公開株、PE)投資会社クレイトン・デュビリエ&ライス(CD&R)に売却する方向で協議していると発表した。実現すれば、今年最大級のM&A(企業の合併・買収)案件になる。
ブルームバーグ・ニュースは先に事情に詳しい関係者の話を引用し、CD&Rがサノフィのコンシューマーヘルス部門を約150億ユーロ(約2兆4400億円)で買収する取引で合意に近づいていると報じていた。
非公開情報だとして関係者が匿名を条件に語ったところでは、サノフィの「Opella」部門に対しては仏投資会社PAIパートナーズも買収に関心を示していたが、CD&Rが競り勝ったという。同部門はビタミン剤や便秘薬など一般用医薬品(OTC)の販売を手がけている。
サノフィは、免疫領域やワクチンなど最先端の治療からより長期的な価値を生み出す事業方針の下、1年前からヘルスケア事業の分離に取り組んできた。
原題:Sanofi in Talks to Sell 50% of Consumer Health Unit to CD&R、CD&R Is Said to Near €15 Billion Deal for Sanofi OTC Unit (1)
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Ruth David, Pamela Barbaglia, Dinesh Nair, Swetha Gopinath