ネクストレベルへの突入を感じた今年の日本一を決める大会「第8回全日本BMXフリースタイル選手権」フリースタイル・パーク種目
準優勝は昨年の全日本チャンピオンである内藤寧々。連覇をかけた中で挑んだラン1本目では強い気持ちが前に出過ぎたのか、最初のボックスジャンプでの「バックフリップ」で転倒。 なんとか挽回したい2本目では、最初のボックスジャンプでの「バックフリップ」をしっかりメイクすると、クオーターでの「バースピン」やボックスジャンプでの「360」を綺麗にメイクし、終盤は過去大会では苦戦していたクオーターでの「テールウィップ」も完璧に決め切るランで66.25ptというスコアを収めた。惜しくも大会2連覇とはならなかったが得点には満足しているような表情を見せており、内藤自身今後に繋がる納得いくライディングができたように思えた。
3位は今回エリートカテゴリーでは2年目を迎える山本結花。前回は準優勝だった彼女はタイトルを獲得するべく、ラン1本目から攻めのライディングを見せる。ボックスジャンプでの「バックフリップ」をメイクすると「キャンキャン・タイヤグラブ」やクオーターでの「テールウィップ」を決める。終盤では「360」で転倒してしまい2本目に望みをかける形に。 しっかりフルメイクしたい中でトライした2本目では、ボックスジャンプでの「バックフリップ」やクオーターでの「テールウィップ」をメイクすると、その後もクオーターでの「540」や「ノーフットキャンキャン」など様々なバラエティのトリックを決め切りフルメイクでランを終えると1本目のリベンジと言ったライディングで65.50ptと暫定2位にジャンプアップしたが結果的に3位入賞で大会を終えた。
優勝者コメント
中村 輪夢 選手 (男子エリートクラス) 「パリオリンピックでの悔しさは残っていますが、その後に少しずつ切り替えて X Gamesやワールドカップでも表彰台を獲得できていたので、いつもとは違うプレッシャーを感じながら大会に臨みました。ワールドカップでも出していた大技を今大会本番で成功させられたことが、大会結果以上に収穫であり嬉しく思っています。 12月の世界選手権でもタイトルを狙えるよう練習を積んでいきます。 応援ありがとうございました。」 小澤 美晴 選手 (女子エリートクラス) 「今大会ではラン1本目に予定していたルーティーンを成功させ、ラン2本目のウィニングランでは更に良いライディングができたので、タイトル獲得も嬉しいですし、今日の大会は自分に100点をつけたいです。もっと実力をつけて、ワールドカップなどでも活躍できるように頑張ります。」
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