ネクストレベルへの突入を感じた今年の日本一を決める大会「第8回全日本BMXフリースタイル選手権」フリースタイル・パーク種目
準優勝はJFBFシリーズランキングトップを走る小澤楓。世界中からそのスタイルが高評価されている彼は、ラン1本目はボックスジャンプでの「バックフリップダブルテールウィップ」や「トラックドライバー to ダウンサイドテールウィップ」、クオーターでの「フレア」。そして最後には時間ギリギリで「バックフリップバースピン」をメイクしてスコアを76.00ptとした。 その後1本目を上回るべく挑んだラン2本目では惜しくも途中でボトム落ちしたことからバイクトラブルに見舞われるも、最後は会場を沸かせるべく「540・フレア」にトライするも失敗。タイムアウト後は何か魅せないと終われないと感じたのかスペアバイクに乗り換えて「フレアバースピン」をメイクして会場を沸かした。残念ながらスコアアップはならなかったが2位入賞という形で全日本選手権を終えた。
3位はこの日本のBMXフリースタイルシーンを長年牽引している大会最年長のベテランライダー高木聖雄。ラン1本目では一発目で失敗してしまったハイエアーの「フロントフリップ」をアップデートした「フロントフリップ・タックノーハンド」をメイクすると、「バックリップダブルバースピン」や「フレアキャンキャン」、そして終盤には「フロントフリップフレア」など他の選手がトライしない大技をメイクし、トップスコアを75.62ptとして久しぶりの全日本選手権の表彰台を獲得した。
女子エリートクラス決勝 女子エリートクラス決勝は8名で争われ、今回はディフェンディングチャンピオンの内藤寧々や東京オリンピック日本代表の大池水杜に加えて、今年からエリートクラスに上がったにもかかわらず国際大会で表彰台を数々獲得している若手ライダーの小澤美晴など世界を舞台に活躍する選手も集まり今年の全日本タイトルの座が争われた。
今年圧倒的な強さを見せ続けており見事今回全日本タイトルを獲得したのは小澤美晴。彼女も先日のワールドカップで準優勝を果たすなど良いコンディションで今大会を迎えた。 ラン1本目ではボックスジャンプで「バックフリップ・バースピン」や「バースピン to クロスアップ」そして「360・テールウィップ」を綺麗にメイク。その後クオーターでの「テールウィップ」も完璧にペダルキャッチし、トリックアフタートリックが目立った見事なランで78.75ptというスコアを収める。 その後もスコアを上回れることがなく、ラストランを迎える前に優勝が決まり、ウィニングランとなったラン2本目では、ボックスジャンプで「バックフリップ・テールウィップ」をメイクすると「トリプルトラックドライバー」や「360・テールウィップ」など男子顔負けのを大技を決め切るライディングで89.50ptというスコアを叩き出し完全優勝でエリートカテゴリーにて自身初タイトルを獲得した。
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