マイナー契約なら開幕まで日給30ドル 異国で苦悩する「フジナミ」に阪神復帰を勧めたい 「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記
野球人生の剣が峰に立たされている藤浪晋太郎投手(30)は、藤川阪神に復帰志願したらどうでしょう。米大リーグのウインターミーティングがテキサス州ダラスで8日から12日まで開催されますが、プエルトリコで行われているウインターリーグでも乱調(4試合に先発、11回⅔で10四球、4死球、5暴投)の続く藤浪は、メジャー契約にこぎ着けるにはほど遠い状況にあります。マイナー契約を締結したとしても、ギャランティーの支払いは開幕日以降で、来春2~3月は1日30ドル(約4500円)の手当だけの生活。開幕前にカットされれば路頭に迷う運命です。ならば育成契約でも、今オフに日本に戻ってきた方が得策では? 古巣は温かく迎えてくれるはずですよ。 【写真】なんでここにいるの…?ブルペンで投球する藤浪晋太郎を見つめる阪神新人選手たち ■大リーグのオフの祭典 もうすぐ米大リーグ恒例のオフの祭典、ウインターミーティングが開催されます。メジャーリーグ30チームおよびマイナーリーグの160を超すチームの球団幹部(オーナー、ゼネラルマネジャー、監督、スカウトなど)がテキサス州ダラスに集結し、来季以降のリーグ運営を話し合うとともに、各選手の去就なども直接話し合う場です。フリーエージェント(FA)となっている大物選手の動向も決まっていきます。今オフならば、ヤンキースからFAのファン・ソト外野手(26)がどの球団とどんな巨額条件で契約するかが最大の注目点ですね。 かつて、日本のプロ野球球団のフロント幹部や監督らがウインターミーティングに参加し、新外国人選手の獲得に向けて米球界関係者と接触していた時代もありました。取材する側からすれば、阪神や阪急(現オリックス)などの編成担当がどこの球団幹部と接触しているかによって、新外国人選手の情報が絞り込めました。なのでスポーツ紙各社はウインターミーティングに記者を派遣していた時代もあったのです。懐かしい話です。 ■プエルトリコでも制球難露呈 そんな祭典に先立ち、寂しくなる情報が海を越えて伝わってきました。プエルトリコで開催中のウインターリーグにカロリーナの一員として参加している藤浪が相変わらずの制球難で結果を出せていない-という内容です。同リーグでは4試合に先発。11回⅔を投げて10四球、4死球、5暴投で、防御率3・86と惨憺(さんたん)たる状況です。 代理人のスコット・ボラス氏は「フジは元気に投げている」と言い、メジャー30球団にリリーフ投手としての売り込みを行っている状況ですが、現状の結果ではとてもダラスのミーティングで「フジナミ」の名前が浮上する気配はありません。