カウンタックやF40のようなアイコンを作れるか? マクラーレンが「デザイン大変革期」を迎える意味
マクラーレンは、それらを「パフォーマンス・バイ・デザイン」と定義。さらに、シュールマン氏は次のように続ける。 「200万ユーロ(約3.4億円)のプロダクトなら、やはりそう見えなくてはいけません。製品ごとにそれにふさわしい顧客をきちんと獲得すること。それがデザイン部門の大事な仕事だと、私たちは理解しています」 最後に、「好きなクルマはなにか?」とシュールマン氏に尋ねてみた。 「マクラーレンなら、先にお話ししたゴードン・マレイのF1シリーズと、2013年のハイパースポーツ『P1』。オールジャンルだと、ランボルギーニ『クンタッチ(日本名カウンタック)』やフェラーリ『F40』がすぐ思い浮かびます。それらのクルマをひっくるめて一言で表現すると、“アイコン”です。私が作っていきたいのは、まさにアイコンになるクルマなのです」
実に楽しく、そして期待の持てる回答ではないだろうか。 【写真】歴代モデルから感じるマクラーレンのDNA
小川 フミオ :モータージャーナリスト