二次予選で1番時計!準決勝に挑む北井佑季「悪いコンディションの方が好き」/小田原競輪G3
小田原競輪場で行われている「開設75周年記念・北条早雲杯争奪戦(G3)」は26日に3日目を迎える。10レースの準決勝を走る北井佑季(34歳・神奈川=119期)に話を聞いた。 初日特選は鉄壁4車ラインの番手を回って快勝の北井佑季。二次予選は本業の自力戦で佐藤慎太郎と和田圭の東北勢に任せられる番組だった。 初手は前受けを選択し、押さえに来た山本勝利を出させる。川口雄太から早々に切り替えた久米康平が先捲りを打ちそのスピードを貰いながら外を豪快に捲り切るも最終3角辺りで佐藤慎太郎が口が空いてしまい捲り残りの形で久米が2着、久米後位の北村信明が3着に入った。 レース後は「前受けの想定で突っ張るか下げるかは半々で考えていた。2角の下りは伸びたし、3角の上りでも上手くスピードに乗せられた。ただ、後ろの慎太郎さんは上るタイミングになってしまい申し訳なかった」とライン決着にはならず浮かない顔。 それでも上がりタイム9秒4は1番時計で力強さを感じたレース。更に11レース出走直前からの豪雨もプラス材料になったらしく「自分は悪いコンディションの方が好き。いい意味で気持ちが上がるので。台風が近づいているみたいだが、順延にならずこのまま降り続けて欲しいですね」とバンクコンディションも味方に付けての完勝劇だった。 勝負の準決勝は10レースに出走し先陣役を務める。同県の和田真久留に加えて鈴木裕と中村浩士が3番手4番手を固める。別線には徹底先行タイプの後藤大輝もいるが、経験値の差、格の違いで圧倒するだろう。(アオケイ・松野記者)