石破総理、トランプ氏との面会は調整難航 “対日強硬派”が国家情報長官に就任へ
ペルーで行われているAPEC首脳会議に出席している石破総理は、アメリカのバイデン大統領と会談しました。各国首脳の間ではトランプ次期大統領の存在感が高まっています。 【画像】会いたいアピール? 電話会談をSNSに動画投稿するインドネシア大統領
■石破総理 バイデン大統領と会談
APEC(アジア太平洋経済協力会議)での首脳会議に出席するためペルーに降り立った石破茂総理。 今回のAPECでは、アメリカのバイデン大統領が退任が迫り影響力を失っているため、中国とのトップ会談が大きな焦点の一つです。 石破総理が習主席と会談するのは初めてで、日本産水産物の輸入再開の時期などについて具体的な回答が引き出せるか、外交手腕が問われます。 ペルーに出発する前にはこう意気込みを語っていました。 石破総理大臣 「2カ国の間にはいくつかの問題もある。また共通に目指していかねばならない問題がある。そういうことについて率直な意見交換をして参りたい」 きょう未明には10分ほどアメリカのバイデン大統領との首脳会談も行われました。 北朝鮮による核実験やミサイル発射について、また日本製鉄によるUSスチール買収を巡る問題について議論したとみられます。 バイデン大統領との会談直後には、韓国のユン大統領も交えて日米韓首脳会議が立て続けに行われました。 石破総理大臣 「岸田前総理がバイデン大統領、ユン大統領と築いた信頼関係を基礎に、北朝鮮の対応はもちろん、様々な分野で連携を緊密にしたい」 バイデン大統領 「北朝鮮のロシアとの協力は危険で世界を不安定にさせるが、その対応をはじめ我々はどんな問題でも一緒に取り組んでいく」 北朝鮮によるロシアへの派兵について強い懸念を示したうえで、トランプ政権に移行しても3カ国での協力の枠組みが続くよう、事務局を設置する方針を打ち出しました。
■トランプ氏にラブコール殺到
石破総理は20日にアメリカに立ち寄ってトランプ氏と短時間、面会することを打診していますが、調整は難航している模様です。 そのトランプ氏は日本時間15日に行われた陣営の祝賀会で大統領選後初めて、外国首脳との会談を行いました。 トランプ次期大統領 「アルゼンチンを再び偉大に」 一番乗りとなったのは、トランプ氏を崇拝し、過激な言動から「アルゼンチンのトランプ」と呼ばれているミレイ大統領です。 一方、直接会いたいという思いをアピールするためか、トランプ氏との電話会談の様子をSNSに動画で投稿する首脳も。 インドネシア プラボウォ大統領 「あなたの都合がいい時に電話したい」 トランプ次期大統領 「いつでも電話してくれ。これが私の電話番号だ。近々、会おう」 トランプ氏の元に殺到している各国首脳からの会談要請。こうした状況にトランプ氏側はこのように説明します。 トランプ次期大統領 「多くの国から就任前の会談要請を受けているが、すべての国の大使館に説明している状況だ」