経団連・十倉会長「成長型経済へ重点配分」と歓迎 来年度予算案
経団連の十倉雅和会長は27日、令和7年度予算案が閣議決定されたのを受け、「成長と分配の好循環の実現、新しい成長型経済への移行に資する施策に重点配分している」と歓迎するコメントを発表した。 十倉氏は「需給ギャップは足元でほぼ解消し、今後供給不足の局面へ移る」と指摘。この上で「生産性の向上や供給力の強化を促す施策への重点化が求められている」と強調した。 一方、債務残高の国内総生産(GDP)比が250%を超えるなど厳しい財政状況にあることにも触れ、「『金利のある世界』が到来し、財政健全化が重要になっている」とし、「財政規律を確保する観点からワイズスペンディング(賢い支出)の徹底、歳出改革の加速を求める」と注文した。 経済界としては「引き続き国内投資の拡大や構造的な賃金引き上げの定着に取り組み、成長と分配の好循環に全力を挙げる」と誓った。(佐藤克史)