【F1】角田裕毅の〝昇格運動〟を欧州メディアが展開「チームの評判に影響を及ぼす可能性」
F1レッドブルがセルジオ・ペレスの更迭を発表したが、後任の来季ドライバー決定は〝保留〟としたことで、RBの角田裕毅(24)の昇格を求める機運が欧州メディアの間で高まっている。 レッドブルでは今季、セルジオ・ペレスが深刻な不振に陥ったことから、契約解除の方向性を固め、ついに解任を決定した。 ただ、同時に発表されるとみられていた後任ドライバーは明らかにされず、正式決定は見送られた。すでに、英スポーツ専門放送局「スカイ」ドイツ版や米スポーツ専門放送局「ESPN」、英公共放送「BBC」など有力メディアが揃ってローソンの昇格を報じており、角田の落選はほぼ確実な情勢となっている。 しかし、現在の実力や実績は角田が圧倒的にローソンを上回っていることから、海外ファンからはレッドブルの判断に批判が殺到。そして欧州メディアからも次々と角田の昇格を求める声が上がっている。 ポルトガルメディア「モトシシリスモ」は「レッドブルが、角田裕毅を無視してリアム・ローソンを起用することで批判される」と題して問題提起。「角田ではなくローソンを昇格させるという決定は、日本人ドライバーが不当に排除されたと感じているファンの間で広範囲にわたる批判を巻き起こしている。角田の除外は不公平かつ非論理的だと感じるF1ファンから激しい批判を引き起こした」と欧州でレッドブルの起用方針に反対運動が沸き起こっていると指摘した。 そしてファンから寄せられた声を紹介。「角田はレッドブルのシート獲得を真剣に検討されたことは一度もない。冗談だろう!」「もしローソンがレッドブルのシートを獲得するなら、ユウキはチームを離れ、彼の才能を本当に評価してくれるチームを見つける必要がある」「これには何か論理的な理由があるのだろうか」といった意見が出ている。 その上で同メディアはこう主張する。「レッドブルは岐路に立たされている。角田ではなくローソンを昇格させるという決定は、チームの評判と才能を引き留める力に永続的な影響を及ぼす可能性がある」とローソン昇格は不当な判断と糾弾し、このまま決定すればチーム運営に支障が出るとズバリ指摘した。 英メディア「GPブログ」も「ペレスの退任後、レッドブルに角田昇格を求める声が上がっている」と角田昇格を求める機運の高まりを強調した。 角田に対する〝冷遇〟が波紋を呼ぶ中で、レッドブルはどのような発表を行うのか注目が集まる。
東スポWEB