F1角田裕毅は来季のレッドブル昇格ならず RBの同僚ローソンがフェルスタッペンの相棒に決定
F1のレッドブルは19日、2025年シーズンのドライバーとして、セカンドチームのRB(来季はレーシングブルズに改称)からリアム・ローソン(22=ニュージーランド)を昇格させると発表した。総合4連覇王者のマックス・フェルスタッペン(27=オランダ)とコンビを組む。角田裕毅(24)はレッドブルへの昇格はならず、F1参戦5年目の来季もレーシングブルズから参戦する。 レッドブルは21年からドライバーを務めるセルヒオ・ペレス(34=メキシコ)と今年6月に契約を2年延長。だが、後半戦でのペレスの不振が響いてコンストラクターズ(製造者部門)タイトル3連覇を逃し、両者協議の上で18日に今季限りでの契約解除が発表されていた。 レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表はペレスとの契約を解除した場合、RBの角田かローソンが後任候補と明らかにしていた。 角田は21年にRBの前身アルファタウリからF1に参戦し、今季は全24戦で自己最多の入賞9回を記録。シーズン後の合同テストでは初めてレッドブルのマシンに乗り、チームに的確なフィードバックを行って「もっと速い車に対応する準備ができている」(ローラン・メキースRB代表)と高い評価を得ていた。一方、レッドブルのリザーブドライバーだったローソンは今季途中で解雇されたダニエル・リカルド(35=オーストラリア)に代わって終盤の6戦に出場し、2度入賞。レッドブル首脳の評価はローソンの方が高いとみられていた。 ローソンは「オラクル・レッドブル・レーシングのドライバーに選ばれることは、私にとって一生の夢だった」とコメントを発表。「マックス(フェルスタッペン)と一緒に仕事ができて、世界チャンピオンから学べることにとても興奮しています。彼の専門知識から学べることは間違いありません。早く始めたくて待ちきれません!」と意欲を示した。 なお、来季のレーシングブルズで角田とコンビを組むのは新人のイザック・ハジャー(20=フランス)が有力とみられる。