佐藤隆太「あなただってずっと“善き人”でいられるわけじゃない」
── 最後に、佐藤さんが考える「カッコいい大人」とは? 佐藤 カッコつけない、自然体の人、かな。洋服にしても振る舞いにしても、背伸びをせず、自分のスタイルを持っている人が素敵だなと思います。 ── それって、佐藤さんのイメージそのものですよ! 佐藤 本当ですか? でもちょっと緩すぎるんですよ、僕。ガキなんです。もう少しちゃんとしなくちゃと常々思っています(笑)。
● 佐藤隆太(さとう・りゅうた)
1980年生まれ、東京都出身。俳優を目指し日本大学芸術学部映画学科に進学。在学中の1999年に宮本亞門演出のミュージカル『BOYS TIME』で舞台デビュー。テレビドラマ『池袋ウエストゲートパーク』『木更津キャッツアイ』『プライド』(、『海猿 UMIZARU EVOLUTION』などの話題作に次々と出演し、初の連続ドラマ主演作となった『ROOKIES』の熱血教師役でブレイクする。映像作品と並行し、舞台にも積極的に出演しており、主な作品に『ビロクシー・ブルース』『ダブリンの鐘つきカビ人間』『いまを生きる』『エブリ・ブリリアント・シング~ありとあらゆるステキなこと~』などがある。
『GOOD』-善き人-
『GOOD』はローレンス・オリヴィエ賞受賞演出家のドミニク・クックがC・P・テイラーの戯曲をリバイバル上演した作品。人間の弱さをあらわにする同作は、ローレンス・オリヴィエ賞ベストリバイバル賞をはじめ4部門ノミネートされ、イギリス演劇界を席巻した。2008年にヴィゴ・モーテンセン主演で映画化もされている。 今回、主演のジョン・ハルダー教授を佐藤隆太が、また、第55回芸術選奨文部科学大臣新人賞、第14回読売演劇大賞優秀演出家賞受賞などさまざまな賞を受賞し、KAAT神奈川芸術劇場芸術監督に就任した長塚圭史が作・演出・出演を担う。共演は萩原聖人、野波麻帆、藤野涼子、北川拓実、那須佐代子ほか。 舞台は、ヒトラーが台頭し始めた1930年代のドイツ・フランクフルト。大学でドイツ文学を教える“善き人”ジョン・ハルダー教授は、妻や3人の子ども、認知症の母親の面倒をみながら暮らしていた。しかし、過去に書いた安楽死についての論文を読んだヒトラーに気に入られたことで彼の人生は一変。自身の意図とは関係なくナチスに取り込まれ、ハルダーの人生が思わぬ方向へと向かっていく。 4月6日(土)~21日(日)世田谷パブリックシアター、4月27日(土)~28日(日)兵庫県立芸術文化センター阪急 中ホールにて上演。」 ※掲載商品はすべて税込み価格です 文/長谷川あや 写真/内田裕介(タイズブリック) スタイリング/勝見宜人 (Koa Hole inc.) ヘアメイク/白石義人(ima.) 編集/森本 泉(Web LEON)