帰国した「たむらけんじ」が初めて明かす「焼肉たむら」の苦境 「社員の離脱」と「買収」について
芸人としての仕事をリセットし、50歳になった2023年5月からアメリカに移住した、たむらけんじさん。ロサンゼルスを拠点に新たなビジネスを模索していましたが、24年11月、日本に戻ってきました。なぜ帰国したのか。これから何をしようと思っているのか。そして「これは初めて言うことなんですけど」と明かした事実。語られてこなかった思いを吐露しました。 【写真】たむけんの“元カノ”だったことを明かした人気女性タレントはこの人 * * * 24年の11月12日に日本に戻ってきました。理由は「焼肉たむら」を立て直すためです。 アメリカに行ってからも日本のスタッフと毎日連絡を取っていましたし、日々あらゆる話もしてきました。ただ、やっぱり自分が日本にいないからですかね。刺さらない。どんどん士気が下がっていく。八方ふさがりになっていきました。 毎朝、各店の売り上げデータがメールで送られてくるんですけど、見るたびにゾッとする。「これはアカン」となる。その気分から一日が始まる。それが今年に入ってから続いていました。 自分が店をやり始めて17年、何が悪かったのか考えました。自分なりに考え、こだわり、店の形を作ったつもりだったんですけど、悪いのは「それを変えてこなかったこと」。そこに気づきました。 昔からお世話になってきた宮迫(博之)さんの力を借りて、プロの方のお話をいろいろと聞いたりする中で、俗に言う「止まってしまっていた」状態だったことに気づきました。発展、進歩がなかった。17年前はそれでいいと心底思ってやったことだし、自分がそうしたいと思ったことだったんですけど、令和の時代の飲食業はそれではダメなんだと。 料理のおいしさはもちろんのこと、アプリを作るとか、ポイントがたまったらランクが上がっていくゲーム性があるとか、そういう要素もあって当たり前。なければマイナス。そんな世界観から完全に取り残されていた。それを痛感しました。さらに、今回帰国して実際に毎日店に入って思ったのが「ヒマな店に慣れてしまっている」ということでした。お客さんが離れていった理由もよく分かりました。 これはね、今回初めて話すんですけど、半年ほど前からですかね、飲食に特化した資本力のある会社に「焼肉たむら」を買ってもらう。そんなバイアウト(企業の株式を買い取ることで、経営権を取得し買収すること)の話をいくつかの企業さんとさせてもらってきました。