【都知事選を100倍楽しむ方法①】総投票数は約600万票、AKB世界選抜選挙を超える巨大選挙で勝ち抜く候補者とは
■ 蓮舫の出馬表明は早過ぎたか否か 【都知事選の楽しみ方(3):時に候補者自身が“ミートパイ”を投げつけるSNSの言論空間】 今回の都知事選、蓮舫参議院議員は早めに出馬表明をされたが(それでも告示日前1カ月を切っており普通の選挙では考えられない超短期決戦である)、告示日間際にもう旬が過ぎてしまい飽きられてしまうという懸念は持たれなかったのだろうか。 一方で知名度を上げる作業が必要な石丸伸二・前安芸高田市長などは、YouTubeで早めに賑わいを作って盛り上げようとした。他の候補予定者も様々な形で挑戦の準備をしている。 出馬表明をし、そこそこ有望で調査方の附票に載るランクの候補予定者には、ひとまず他陣営の支援者からSNSを中心に挨拶がわりの大量の矢が飛んでくる。この批評批判の矢が一段落してからが、本当の勝負となる。 告示日までの選挙準備の戦略はセンスでカバーできる部分も多いし、「現職都知事の当選確率は100%」「他県の知事や首長経験者は絶対に勝てない」といったデータをひっくり返すことも可能ではないか。 知名度と共感度の効用を最大化させる戦略を各陣営が練っているかどうか、この視点で報道やタイムラインから陣営の動きを見てみると、今回の「選挙エキスポ2024夏」の候補者選びについて幅が広がるのではないかと思う。 都知事選では相手方や候補者を批判する強めの言葉が多く飛び交い、ネガティブ選挙と言われるような様相になることが多い。支援者、選対陣営だけでなく、時には本人自身が言葉の矢の雨に飛び込み馬上で鉾を振るう姿も垣間見る。 オープンに全方位に、生温かく刺々しいイヤミたっぷりの言葉をぶん投げ合っているSNSの様相は「ミートパイの投げつけ合い」さながらだ。 百家争鳴、政治評論家があふれるこの選挙時期、飛び交う言葉に平和と安寧が維持されつつ政治的関心がポシティブな指摘にあふれてくれることを切に願う。そのためにもぜひ、「ミートパイ合戦」が始まってもすぐには参戦しないで一歩下がって一度冷静に見てもらえればと思う。