トマトを手で潰してTV局からストップも!?平野レミさんに聞く、料理を楽しくする考え方
平野:樹里ちゃんはセロリの葉を入れるって言ってたし、あーちゃんは玉ねぎを入れるって言ってた。そうやって、家族の絆がベロ繋がりで、100年前のおじいさんの作ったものがずっと繋がっていくというのは、とてもいいことだと思うのよね。 小竹:そうですよね。 平野:家族の絆でこういう料理が3種類も4種類も一家にあったらいいですよね。なんか温かい感じするでしょ。 小竹:料理の味がレシピで繋がることはありますが、レミさんはベロで繋がる“ベロシップ”という言葉を生み出していますよね。 平野:お母さんが料理を子どもに見せながら作る“ベロシップ”って大事かなって。 小竹:うんうん。 平野:私はいつも息子たちに「キッチンにいらっしゃい」って言って、「お母さんが料理を作るから宿題しながら見てなさい」って言ってたの。 小竹:そうなんですね。 平野:料理を作る姿を見せると、僕たちのために作ってくれてるという幸せ感が子どもにも生まれるかなって。それに「はい、できたわよ」って言ったときの幸福感や満足感があると思うのよね。 小竹:幸せ感がすごくありますよね。 平野:だから、うちの息子は2人とも料理がすごく上手らしいの。手伝ったことなんて一度もないけど、私の姿を見てたのよね。 小竹:息子さん、本も出されていますもんね。 平野:そうなの。『お弁父』(オベントウ)って、子どもたちに作っているお弁当の本を出してるの。 小竹:一緒に料理を作ったわけではないのに、そこまで伝わるのは本当に舌で繋がっているんですね。 平野:そうなの。やっぱり“ベロシップ”なのよ。 (TEXT:山田周平) 【ゲスト】 ■平野 レミさん 料理愛好家、シャンソン歌手。家庭料理を作り続けた経験を活かし、料理愛好家として活躍。「シェフ料理」ならぬ「シュフ料理」をモットーに、テレビ・雑誌等を通じて数々のアイデア料理を発信。レミパンやジップロンなどのキッチングッズの開発も行う。エッセイ「おいしい子育て」は、第9回 料理レシピ本大賞のエッセイ賞を受賞。著書は50冊以上。新刊の「平野レミの自炊ごはん」がダイヤモンド社より好評発売中。 X: @remi_hirano https://twitter.com/remi_hirano Instagram: @remy_kitchen https://www.instagram.com/remy_kitchen/ 【パーソナリティ】 ■クックパッド株式会社 小竹 貴子 クックパッド社員/初代編集長/料理愛好家。 趣味は料理。仕事も料理。著書『ちょっとの丸暗記で外食レベルのごはんになる』『時間があっても、ごはん作りはしんどい』(日経BP社)など。 X: @takakodeli https://twitter.com/takakodeli Instagram: @takakodeli https://www.instagram.com/takakodeli/
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