オメガ・ムーンウォッチの“新種”が正常進化! 今度の「スピードマスター ダーク サイド オブ ザ ムーン アポロ8号」も面白い!──GQ新着ウォッチ
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オメガのアポロ8号計画50周年モデルがアップグレード!
オメガは「スピードマスター ダーク サイド オブ ザ ムーン アポロ8」の新作を発表。人類初の月旅行を成し遂げたアポロ8号計画から50周年を記念して発表した2018年モデルのデザインを踏襲しつつ、ディテールの精度を向上した。 最大の特徴は、新搭載されるキャリバー3869だ。ブラック仕上げのメインプレートとブリッジに、レーザー加工で月のレリーフを描き、月と同じように2つの異なる面を表現した。 詳しく見ていこう。「スピードマスター ダーク サイド オブ ザ ムーン アポロ8」は、地球から見た月面=月の表をダイヤル側で表現。一方で、宇宙飛行士だけが見ることのできるダークサイド=月の裏側はケースバックで表現している。前作よりも精緻なレーザーエングレービングとコントラストのある表面仕上げが可能となった新作では、月面をさらに詳細に表現することに成功。ライトグレーの歯車やダークグレーのテンワと並び、美しい調和を見せている。 また手巻きキャリバー3869は、コーアクシャル マスタークロノメーターの基準をクリア。スイス時計業界最高レベルの精度、クロノメーター性能、耐磁性を実現していることも見逃せない。 月の装飾が施されたムーブメントは、陽極酸化アルミニウム製のブラックのスケルトンダイヤルから確認できるが、このタイムピースの魅力はそれだけではない。44.25mm径のケース、ポリッシュ仕上げのベゼル、そしてケースバックはすべてブラックセラミック製であり、タキメータースケールはホワイトの“グラン・フー”エナメルとなっている。また中央のクロノグラフ秒針やパンチング加工が施されたブラックラバーストラップの内側には、このモデルのテーマカラーであるイエローが効果的に使われていることも記しておこう。
スモールセコンド針は特許出願中
もう一つの特筆すべき特徴は、特許出願中の9時位置のスモールセコンド針だ。グレード5チタン製のこの針は、NASAの有名なサターンVロケットを象っており、 回転レーザー加工で作られた3D構造を採用。ホワイトのニスで色付けされ、レーザー加工で最終的な装飾と黒いカラーリングが施された。 ケースバックには、"WE'LL SEE YOU ON THE OTHER SIDE―─あちら側でまた会おう"という文字をエングレーブ。アポロ8号が月の裏側に姿を消す直前、 つまり史上初めて地上との通信が途絶える時に、司令船操縦士だったジム・ラヴェルが地上管制官に告げた有名なメッセージとして知られている。 前作のストラップはラバーの表面と裏面をレザーで挟み込んだ3層構造をしていたが、本作ではレザーは用いられず、ラバー製ストラップとなった。
OMEGA スピードマスター ダーク サイド オブ ザ ムーン アポロ8号 セラミックケース×ラバーストラップ、手巻き(Cal.3869)、パワーリザーブ約50時間、ケース径44.25mm、220万円 オメガお客様センター TEL:0570-000087 文と編集・神谷 晃 AKIRA KAMIYA(GQ)
文・神谷 晃(GQ)
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