【MotoGP】2023年に大苦戦したヤマハ、優遇措置受ける2024年の復活はあるのか? 「チャンピオンは夢物語ではない」
■「チャンピオンは夢物語ではない」
「コンセッションを利用し、やれるだけのことをします。ただ(テスト用)タイヤの増加は60本で、2人で走らせると大体3日分にしかならないんです。なので無尽蔵には(テストを)増やせないです。ですから6回に増えるワイルドカードも活用しながらになります」 「エアロアップデートやエンジンの開発を年間通じてできますので、(ライバルを)キャッチアップしなければいけないです。来年は復活の年にしなければと思っています」 「じゃあ見込みがあるのか? という話だとは思うんですが、『ある』と思っています」 「今年がこんな結果で何を、と思われるかもしれませんが……毎年我々はチャンピオン獲得を目標としてやっています。2024年もそうですし、我々が今具体的に掲げている数値目標は、チャンピオンを獲ることを想定しての数値になります。エンジニアが日々開発してくれていますが、そこに到達できるかどうかは決して夢物語ではないと思っていまして、このままちゃんと事が運べば、他社とまた戦えるレベルに行けるだろうと思っています」 「コンセッションはありがたい話だと思っています。ですがかなり最後の最後で決まったので、(ヤマハとしては)コンセッションが無い想定で来年チャンピオンを獲るための開発計画を立てていました。なのでそれを有効活用するために、計画を更に練っているところですね」 関PLは2024年型YZR-M1の注力ポイントについて、特に”加速”だと明かしている。2024年からは使う燃料のうち40%を非化石由来とすることが義務付けられるが、これについてもパートナー企業と取り組んだ結果パフォーマンスダウンは無いと語るなど、先述の言葉通り開発が順調に進んでいることを伺わせた。 エンジン開発では元F1エンジニアのルカ・マルモリーニの企業との提携も2022年に開始しているヤマハ。2023年はタイミングの問題から限定的な知見を活かすに留まったというが、こうした新しい動きが2024年に実を結び、チャンピオン獲得を狙えるようなパフォーマンスを発揮できるのか。その答えは2月6日から始まるセパンテストから示されていくことになるだろう。
永安陽介
【関連記事】
- ■MotoGPライダーのファビオ・クアルタラロ、母国フランスのレジオン・ドヌール勲章を受勲
- ■「コンセッションにより、ライバルはドゥカティには出来ないミスができる」F1ニューウェイとも比較されるジジ・ダッリーニャ長編インタビュー
- ■VR46、2024年のカラーリングは新スポンサーPertamina加わり一新。黄色×白でフレッシュに。ライダーはディ・ジャンアントニオとベッツェッキ
- 【ギャラリー】VR46、2024年はフレッシュな新カラーリングで【ギャラリー】VR46、2024年はフレッシュな新カラーリングで!
- ■マルク・マルケスが使うドゥカティMotoGPマシン、より強力に? 王者バニャイヤら使った2023年最終仕様を投入か