フェルスタッペンがレッドブルF1の地元でポール獲得!“ライバル”マクラーレンが2・3番手、角田裕毅はSQ3進出ならず、ルクレールに悲劇のトラブル【F1オーストリアGPスプリント予選総括】
F1第11戦オーストリアGP(レッドブル・リンク)の初日、スプリント予選が行われた。天候は晴れ、気温28℃、路面温度41℃、湿度42%だ。 ●【2024F1第11戦オーストリアGP】スプリント予選のタイム差、周回数/タイムスケジュール・全セッションの結果 ■【SQ1】角田裕毅、ギリギリ通過でSQ2へ進出!リカルド敗退 今週末はスプリント週末のため、セットアップする時間が短く、事前シミュレーションと実際のデータの整合性がより重要になっている。 12分間のスプリント予選SQ1トップタイムはレッドブルのホームGPに臨むマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2番手ジョージ・ラッセル(メルセデス)は、3番手はカルロス・サインツ(フェラーリ)だった。 角田裕毅(RB)はギリギリでSQ2へ進出したものの、チームメイトのダニエル・リカルド(RB)はSQ1敗退となってしまった。 HRC Sakuraで製造されているHRC(ホンダ・レーシング)製パワーユニット『ホンダRBPT』勢の順位は、以下の通り。 1番手 マックス・フェルスタッペン(レッドブル) 8番手 セルジオ・ペレス(レッドブル) 15番手 角田裕毅(RB) 16番手 ダニエル・リカルド(RB) ■SQ1:F1オーストリアGP 16 D.リカルド(RB) 17 N.ヒュルケンベルグ(ハース) 18 V.ボッタス(Kickザウバー) 19 A.アルボン(ウィリアムズ) 20 G.ジョウ(Kickザウバー) ■【SQ2】角田裕毅はSQ3進出ならず、アロンソも敗退 10分間のスプリント予選SQ2トップタイムは再びマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2番手ジョージ・ラッセル(メルセデス)は、3番手はオスカー・ピアストリ(マクラーレン)だった。 角田裕毅はトップ10に0.203秒届かず、SQ3進出を逃して無念の敗退。またフェルナンド・アロンソとランス・ストロールのアストンマーティン勢も敗退した。 アルピーヌF1は9番手エステバン・オコン(アルピーヌ)、10番手ピエール・ガスリー(アルピーヌ)と、2台ともSQ3へ進出し復調の兆しを見せている。 『ホンダRBPT』勢の順位は、以下の通り。 1番手 マックス・フェルスタッペン(レッドブル) 8番手 セルジオ・ペレス(レッドブル) 14番手 角田裕毅(RB) ■SQ2:F1オーストリアGP 11 K.マグヌッセン(ハース) 12 L.ストロール(アストンマーティン) 13 F.アロンソ(アストンマーティン) 14 角田裕毅(RB) 15 L.サージェント(ウィリアムズ) ■【SQ3】フェルスタッペンがポール獲得!ルクレールはアタック間に合わず 8分間のスプリント予選でポールポジションを獲得したのは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)だった。レッドブルのホームGPで、そして母国オランダのファン「オレンジ・アーミー」の前で完璧な走りを見せた。 2番手はランド・ノリス(マクラーレン)、3番手はオスカー・ピアストリ(マクラーレン)とマクラーレン勢がつけた。マクラーレンは2台とも安定して上位に付けており、ここでもレッドブルF1の強力なライバルになっている。 SQ全セッションを通して全マシンともトラックエボリューション(路面グリップの向上)を狙い、終盤の1周アタックに賭ける展開となった。このコースは1周が短く、わずかなタイムロスで順位は大きく変動しやすい。このわずか8分間のSQ3でもギリギリまでコースインを遅らせるという、一瞬のミスも許されない、いつも以上に緊迫したハイスピードな予選になった。 そんな緊張の戦いに集中力を高めて挑もうとしていたシャルル・ルクレール(フェラーリ)をトラブルが襲った。「エンジンのスイッチがオフになった」と無線でやり取りしており、コースイン直前にピットレーンでストップ。なんとか再始動に成功したが、アタックに入る約1~2秒前でチェッカーフラッグが振られてしまいノータイムの10番手に終わった。ルクレールにとっては大惨事だった。 『ホンダRBPT』勢の順位は、以下の通り。 1番手 マックス・フェルスタッペン(レッドブル) 7番手 セルジオ・ペレス(レッドブル) ■SQ3:F1オーストリアGP 1 M.フェルスタッペン(レッドブル) 2 L.ノリス(マクラーレン) 3 O.ピアストリ(マクラーレン) 4 G.ラッセル(メルセデス) 5 C.サインツ(フェラーリ) 6 L.ハミルトン(メルセデス) 7 S.ペレス(レッドブル) 8 E.オコン(アルピーヌ) 9 P.ガスリー(アルピーヌ) 10 C.ルクレール(フェラーリ)