海外専門メディアもコントレイルの史上3頭目の無敗3冠偉業を称える「栄光を得るためガッツを見せた」
第81回菊花賞(25日、京都競馬場・芝3000メートル)を制したのはコントレイル(福永祐一)だった。最後の直線でアリストテレス(C・ルメール)を壮絶なデッドヒートの末にクビ差で振り切り、皐月賞、日本ダービーと合わせたクラシック3冠を史上3頭目となる無敗で達成した。無敗での制覇は1984年のシンボリルドルフ、父で2005年のディープインパクト以来。父子2代での無敗3冠は初の快挙となった。海外の専門メディアも、この偉業を大々的に報じた。
「歴史に名を刻む」
米国の競馬ニュースサイトのサラブレッドデイリーニュースは、「コントレイルが3冠の栄光を得るためにガッツを見せる」との見出しを取り、「コントレイルが日本でセントレジャーステークスに相当するレースを制して日本で8頭目、無敗ではわずか3頭目の3冠馬として歴史に名を刻んだ」と伝えた。レースについても「これまで重ねてきた勝利とは対照的に最後の直線ではアリストテレスとの叩き合いになったが、何とか振り切ってクビ差で勝った」と報じた。 記事は、ここまで6戦のレースをタイムなども含めてすべて紹介し、「ディープインパクト産駒でG1を制した47頭目となるコントレイルは、また2018年のフィエールマン、2016年のサトノダイヤモンドに続き、父親の産駒で4頭目となる日本のセントレジャーステークス(3000メートル)での主人公となった」と記した。 米国の競馬雑誌ブラッドホースは「コントレイルが日本の3冠を独占。ディープインパクトの子が菊花賞を制して無敗を保つ」と、無敗3冠制覇を報じた。 記事は「ディープインパクトの子馬(のコントレイル)が日本で8頭目の3冠馬となった。この勝利は初の父と子による3冠制覇ともなった。そして、先週にデアリングタクトが果たした牝馬3冠独占に続き、『3冠ダブル』の完結となった」と紹介。 「この国の熱烈な競馬ファンは、この新たなヒーローをG1有馬記念やG1ジャパンカップを含めた日本のG1レースを制してきた過去の3冠チャンピオン馬と張り合わせようとするだろう。この前に3冠馬となったオルフェーブルは、G1凱旋門賞で2度2着に入った」とも続けた。 また激戦を演じたアリストテレスの母のブルーダイアモンド、3着のサトノフラッグも2019年7月に死去したディープインパクトの産駒だったことも紹介された。