日本代表が“鬼門”の初戦へ…主将・遠藤航が中国撃破へ意気込み「最高の準備をしてきている」
日本代表に招集されているMF遠藤航(リヴァプール/イングランド)がFIFAワールドカップ26アジア最終予選・中国代表戦の前日会見に出席し、試合に向けた意気込みを語った。 8大会連続8度目のワールドカップ出場をかけた熾烈なアジアの戦いがいよいよ幕を開ける。2次予選を6戦全勝で勝ち抜いた日本は、最終予選でオーストラリア代表、サウジアラビア代表らと同居するグループCに組み分けられた。5日には『埼玉スタジアム2002』にて中国代表との初戦を迎える。 直近のFIFAランキングは日本の18位に対し中国は87位。過去の対戦成績でも15勝8分7敗と大きく勝ち越している。しかし、アジアの戦いに油断は禁物だ。日本はアジア最終予選で直近2大会連続の黒星発進。FIFAワールドカップカタール2022のアジア最終予選では、ホームで行われた初戦でオマーン代表に敗れ、第3節でもサウジアラビアに完封負け。最終的にグループ2位で本大会への切符を手にしたものの、一時は敗退が危ぶまれる状況となった。 当時の苦しい戦いを知るキャプテンの遠藤は「いよいよ最終予選が始まるということで、個人としても非常に楽しみにしています。選手としては今できる環境の中で最大限、最高の準備をみんなでしてきているので、まずは明日の初戦、しっかり勝てるようにチーム一丸となって頑張っていきたいと思います」と前置きしつつ、中国戦に向けた意気込みを次のように示した。 「前回の最終予選の結果はもちろん覚えていますし、アジアカップの悔しさ含めて簡単ではないということは、身に染みてわかっています。先が長い戦いですが、とにかく一戦必勝というか、まず中国戦で最大限の力を発揮することが大事だと思います。ネガティブなことはあまり意識しすぎず、ポジティブにいい準備をしてきているので、そのエネルギーをシンプルに試合に出していければ、自ずと結果はついてくると思います。厳しい戦いになることは選手もわかっていると思いますが、自分たちに力があるということをしっかりと自信を持って、楽しみながらもしっかり勝利をつかみ取れればと思っています」 中国を率いるのはクロアチア出身のブランコ・イヴァンコヴィッチ監督。かつてイラン代表やディナモ・ザグレブを指揮したほか、2020年からはオマーンを率い、前回のアジア最終予選で日本を破った人物でもある。遠藤は「前回と同じような戦い方をしてくるというより、中国の選手の良さをしっかり生かしながらサッカーをしてくるという印象を今のところ持っています」としつつ、次のように言葉を続けた。 「おそらく自分たちがボールを持つ時間は長くなると予想しているので、その時のリスクマネジメントやカウンター対策は選手としてやっていかないといけないのかなと。背の高い選手やセットプレーはかなり良い準備をしている印象を受けているので、そこの対応は引き続き自分たちはひとつひとつ、ゴールキック含めてしっかりとした準備をしていかないといけないと思います」 当時のオマーン戦からは3年が経過し、海外の強豪クラブでプレーする日本人選手も増加した。遠藤は現在のチームへの自信を次のように語っている。 「日本サッカーがこれからチームとして成長するには個の成長が間違いなく必要だと話したことを覚えていますが、そこがチームの成長が一番見えるところだと思います。個人個人が切磋琢磨していきながら海外の地で活躍を重ね、ステップアップした選手もいれば、同じ地でしっかりと高いパフォーマンスを維持している選手もいる。そこは今のチームの最大の強みであることは間違いないです」 中国戦は5日の19時35分キックオフ予定。試合の模様はテレビ朝日系列で生中継されるほか、DAZNでのライブ配信も予定されている。
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