【MLB】次の日本人メジャーリーガー候補 米公式サイト記者がロッテ・佐々木朗希など4人をピックアップ
今年のMLBはドジャースがヤンキースを破り、4年ぶり8度目のワールドシリーズ制覇を成し遂げた。その中心にいたのが10年7億ドルという超大型契約で加入した大谷翔平であり、12年3億2500万ドルの大型契約を結んだ山本由伸も貢献した。また、カブスに入団した今永昇太も移籍1年目からオールスター・ゲームに選ばれるほどの活躍を見せ、シーズン途中にアストロズへトレードされた菊池雄星も存在感を発揮。そうした状況のなか、MLB関係者の目はすでに「次の日本人メジャーリーガー」に向けられている。 2024年ポストシーズンの日程・結果一覧 米公式サイト「MLB.com」のジョン・ポール・モロシ記者は「次の日本人メジャーリーガー候補」として4人の選手をピックアップ。その4人とは、佐々木朗希(ロッテ)、菅野智之(巨人)、岡本和真(巨人)、小笠原慎之介(中日)という顔ぶれだ。 モロシ記者は、佐々木について「日本の若手投手のなかで誰もが認めるトップ選手だが、マリーンズが今オフにポスティング制度での移籍を認めるかどうかはまだ明らかになっていない」とリポート。「大谷は渡米時に25歳未満だったため、大きな契約を結ぶことができなかったが、現在22歳の佐々木も同じ状況にある」と通称「25歳ルール」の存在に言及し、「佐々木が契約可能な状況になった場合、ドジャースが最有力候補と目されている」と伝えた。 菅野については「2020年オフにメジャー移籍を目指したものの、契約が成立しなかった。今オフはポスティング制度ではなく、海外FA権を行使してメジャー移籍を目指している」とリポート。「2020年オフはパドレスとジャイアンツが獲得に興味を示していた。33歳でメジャーに移籍し、ドジャースとヤンキースで活躍した黒田博樹と似た状況だ」と付け加えた。 岡本については「ワールド・ベースボール・クラシックの決勝戦でアメリカ代表を相手に本塁打を放った選手であり、安定したパワーを発揮している右打者だ」と紹介。「岡本が今オフ渡米するかどうかは不明であり、菅野の去就が岡本のメジャー挑戦の行方に影響を与える可能性がある」と指摘し、「長打力不足かつ、アジアでのスカウト活動を拡大しているタイガースは移籍先の有力候補の1つだ」と伝えた。 小笠原については「チームメイトに髙橋宏斗がいるため、メジャー各球団はドラゴンズを熱心にスカウティングしてきた。髙橋が今オフ、市場に出てくることはないが、小笠原はポスティング制度での移籍を目指している」とリポート。「ただし、MLB関係者は小笠原をローテーションの後ろのほうを担う投手と評価しており、ドラゴンズはほかの有力投手が市場から消えるまで、小笠原の移籍プロセスを開始しないかもしれない」と予想した。 モロシ記者がピックアップした4人以外にも九里亜蓮(広島)らにメジャー移籍の噂がある今オフ。果たして何人の日本人選手が海を渡ることになるのだろうか。