パリ在住の編集者がおすすめする、いま注目のうつわ作家9名。
優しく淡い色使いが、女性から圧倒的に支持される。
インテリアスタイリストを経て陶芸の道に進んだマリオン・グローは、数々のレストランからオーダーを受ける人気作家。優しく淡い色合いのニュアンスカラーと、ナチュラルな曲線を描いた薄いプレートが持ち味だ。釉薬を重ねて使うことによって、ピンクやブルー、グレイッシュなど、同じ色でも絶妙に異なる色彩に仕上げている。豊富なバリエーションから色違いやサイズ違いで揃えて、テーブルスタイリングを楽しみたい。
[ 取り扱い店 ] Marion Graux マリオン・グロー〈9区|北駅〉 46, rue de Dunkerque 75009 tel:06-62-27-23-44 ⓂANVERS 営)14時~16時 休)土、日 www.mariongraux.com ※ウェブサイトの問い合わせ先よりアポイント制
しなやかな白磁に、青いドットをちりばめて。
学生時代にアートの歴史を勉強し、フランス人彫刻家ヴァランティーヌ・シュレーゲルにインスパイアされ続けてきたというエルザ・ハアス。しなやかでナチュラルな曲線を描いたうつわが、それを物語っている。なめらかな質感にこだわり、ユニークなテクスチャーを見つけては再現できないか実験。釉薬の研究にも注力し、白い釉薬に青い色素をちりばめたスタイルが印象的だ。品の良い佇まいで、どんな料理も軽やかに包み込む。 [ 取り扱い店 ] Elsa Haas Atelier エルザ・ハアス・アトリエ〈サンマルタン運河〉 住所非公開 ⓂGARE DE L'EST www.elsahaas.fr ※ウェブサイトの問い合わせ先よりアポイント制 推薦人 鈴木桃子 1987年生まれ。パリ在住エディター、ライター。出版社勤務を経て渡米。2016年よりフィガロジャポンで編集者として活躍し、22年秋にパリへ移住。作家ものに惹かれ、パリでもうつわを収集中。FIGARO.jpにて「35歳、シングルマザーのエディターが、パリに移住してみたら」更新中。@momoko____szk ※掲載情報は「フィガロジャポン」2024年5月号より抜粋