パリ在住の編集者がおすすめする、いま注目のうつわ作家9名。
植物をモチーフに、甘く可憐な白一色の世界観。
グラフィックデザイナーだったマルスカ・パチョラズが、陶芸家に転向したのは2年前のこと。パリ郊外の自然豊かな環境で、植物からインスピレーションを受けて作陶している。なめらかな質感としなやかなフォルムのストーンウェアにモデリングの技術を駆使し、彫刻的なエッセンスをプラス。雫を彷彿とさせる粒の縁取りや型押しすることで花びらのようなフォルムに仕上げたプレートなど、甘く可憐な世界観は人気の予感。 [ 取り扱い店 ] Panorama Mundi パノラマ・ムンディ〈3区|北マレ〉 13, rue Fille du Calvaire 75003 tel:01-88-61-01-35 Ⓜ:FILLES DU CALVAIRE 営)10時~19時30分(月~水、金~日)、10時~20時(木) 無休 https://panoramamundi.com
ギリシャ×北欧スタイルで、ひとクセあるミニマリズム。
大学で建築を学ぶ中で陶芸に興味を持つようになったというシラーヌは、ギリシャのコルフ島やコペンハーゲンのアトリエで修業を積んだ。古代ギリシャの石器に見られるナチュラルな色調や質感、北欧のクリーンでモダンなスタイルを融合し、ミニマルで洗練されたストーンウェアを展開する。光沢のある透明釉薬を用いたクラシックなフォルムに、マグカップの小さなハンドルなど、ひとクセあるデザインが新鮮な印象だ。 [ 取り扱い店 ] Sirane シラーヌ〈14区|ダンフェール=ロシュロー〉 7, rue Liancourt 75014 ⓂMOUTON DUVERNET www.sirane-ceramic.com ※ウェブサイトの問い合わせ先よりアポイント制
シェフという経歴をもとに、目を楽しませ使いやすさにこだわる。
元シェフのレア・ゲタは、レストランで人々に楽しませるうつわを手がけたいと独学で修業、5年前に陶芸家に転向。シェフとしての経験をもとに、料理を美しく見せてくれる釉薬や質感をイメージし、使い勝手のいいうつわを生み出す。鮮やかなグリーンや淡いブルーなど、独特な発色の釉薬を作り、釉薬を積み重ねたひとつひとつ異なる表情を持つ色合いが見どころだ。ディテールにこだわった、均一な厚みの隙のないフォルムも美しい。 [ 取り扱い店 ] La Souterraine ラ・スーテレーヌ〈11区|シャロンヌ〉 75, rue Léon Frot 75011 tel:06-76-02-45-22 ⓂCHARONNE 営)10時~19時30分(月~金)、11時~19時30分(土) 休)日 https://lasouterraineceramics.com Brutal ブリュタル〈11区|ヴォルテール〉 19, rue Pétion 75011 ⓂVOLTAIRE 営)12時~19時(水~金)、14時~19時(土) 休)日、月、火 https://brutalceramics.com