未婚男性の糖尿病リスクは既婚者の8倍…心の相談をした40代独身男性に精神科医が放ったザクッとくる言葉
独身者に忍び寄る孤独にはどう対処していったらいいか。40代の独身者が心の健康のために気をつけるべきことを取材した、漫画家のよしたにさんは「一人で生きるためには、助け合える友達と少しずつ依存する練習が必要だと痛感した」という――。 【マンガを見る】『大人ぼっちマニュアル』P123 ※本稿は、よしたに『大人ぼっちマニュアル』(幻冬舎)の一部を再編集したものです。 ■ストレスを深酒で解決しない方法 「あの人、うつで休職したらしいよ」。40代になってから周りでそんな話を耳にすることも増えたのではないでしょうか。会社では中間管理職として上司から叱られ部下に不満を漏らされ、ストレスがたまってつい深夜まで深酒。心身ともに疲れ果てているはずなのになかなか眠れない……。気づいたら朝が来て「ああ、また1日始まったか……」とため息。そんな日々を過ごしている人もいるかと思います。
■SOSのサインの目安は“2週間以上” 本編で保坂先生がおっしゃっているように、頭痛、不眠、食欲不振などが2週間以上続く場合は、自分の心と体が「もう無理だ」とSOSのサインを送っている状態です。どうか無理をせず、一旦立ち止まって、(心療内科や精神科などの)医療機関を頼っていただければと思います。「会社にバレたらマズい」なんて心配もあるかもしれませんが、医療機関や健保組合には守秘義務があり、受診した病院名や診断の内容は決して漏らされることがありませんので安心してくださいね。 2週間は続いていないけれど普段から時々不調、不安定だということもあるでしょう。 「同じストレスを負っていても、一人暮らしの方のほうが苦しいことが多いですよね。家に帰っても仕事のことをグルグル考えてしまったり。その場合に大切なのは、1回頭のスイッチを切り替える行動をしてあげることです」 いわゆる「憂さ晴らし」の方法をひとつでも多く持っておくのが良いそうです。カラオケ店に行って思いきり歌ってもいいし、本を読んでもいい。自宅とは違う、ひとりになれる場所で好きなことをやってみる。また100円ショップで爆買いをしてみたり(買いすぎても大した事がない)、純喫茶に入ってゆっくりと一杯のコーヒーを楽しむ時間を持ってもいい。マスターと知り合いになってたまに話をしてみたり。 そういうちょっとした行動から情緒的なソーシャルサポート(SS)の場を作るのもオススメとのこと。「自分なりのストレス解消の方法を、仕事以外でちゃんと持つようにしましょう」。非日常の中にある「ほっ」とできる空間、想像するだけで少し安心できる気がします。