福井通が推す「福井のとっておきスポット」ぜひ訪れたい【おしゃれな博物館&ショップ】3選
掘れば掘るほど出てくる、福井のよきもの。福井で暮らし、活躍する方々に、これから訪れる旅行者たちに強くすすめたいスポットを教えていただきました。
福井県年縞(ねんこう)博物館
●マエダミユキさん(ガラス作家)推薦 縄文ロマンパーク内にある、年縞(縞模様の湖底堆積物)を展示する珍しい博物館。「美しい地球のロマンに溢れたスポット。三方(みかた)五湖のひとつである水月湖の湖底で発見された、7万年に及ぶ年縞が展示されています。これは世界的にも大きな発見で、深い歴史にワクワクできる場所。建物もロケーションもすべてが素敵です」とマエダさん。 【福井県年縞博物館】 福井県三方上中郡若狭町鳥浜122-12-1 縄文ロマンパーク内 開館時間/9時~17時(入館は16時30分まで) 休館日/火曜(祝日の場合は翌日)、年末年始 入場料/500円
和紙屋・杉原商店
●奥村智代さん(「べにや」女将)推薦 越前和紙の里・不老(おいず)で150年以上続く和紙問屋。和紙を世界にも販売し、斬新な商品開発で注目される10代目・杉原吉直さんは、自らを和紙ソムリエと称しています。「大正時代の蔵をお店に改装した素敵な展示場には、越前和紙千五百年の伝統と歴史、魅力が詰まっているとともに、未来に広がる和紙の可能性を感じます。お土産にしたいアイテムも豊富に揃っており、和紙に漆が塗られた『漆和紙』のブックホルダーが私のお気に入りです」(奥村さん) 【和紙屋・杉原商店】 福井県越前市不老町17-2 営業時間/9時30分~17時
ataW(アタウ)
●山下寛也さん(「山次製紙所」伝統工芸士)推薦 越前漆器の産地、鯖江市河和田地区の玄関口にあるセレクトショップ。老舗漆器メーカーの「セキサカ」が運営しており、店名の由来は、先祖の名前「与十郎」の「与」を訓読みした「与う(あたう)」から。もとは自社漆器の小売店でしたが、もの作りの気運が高まる地元に合わせた場所に変貌。「越前漆器をはじめとした福井県のプロダクトのほか、アート的なアイテムやファッション、本、雑貨など幅広く取り扱っていて、地元の人間にも刺激を与えてくれます」と山下さん。 【ataW】 福井県越前市赤坂町3-22-3 営業時間/11時~18時 定休日/水・木曜(祝日の場合は営業)、年末年始 撮影=森山雅智 編集・文=谷口恭子 柏木敦子 八木あきほ(婦人画報編集部) 『婦人画報』2024年4月号