ブレントフォードにはサポーターの情熱的な支援が必要だ
優勝争い、チャンピオンズリーグ出場権とともに、プレミアリーグは残留・降格をめぐる攻防も目が離せなくなってきた。
では、3月17日現在の降格圏内を整理してみよう。
【15位】ブレントフォード:勝点26 【16位】エヴァートン:勝点25※ 【17位】ルートン:勝点22 【18位】ノッティンガム・フォレスト:勝点21※ 【19位】バーンリー:勝点17 【20位】シェフィールド・ユナイテッド:勝点14
エヴァートンは貧打を解消するしかない。24ゴールはリーグワースト2。ドミニク・カルヴァート=ルーウィンに至っては、昨年10月29日のウェストハム戦以降、およそ5か月にわたりノーゴールだ。
一方、フォレストはヌーノ・エスピリト・サント監督の手綱さばきがカギだ。コミュニケーション能力に長けていないため、どのようにして選手たちのモチベーションを刺激するか、一抹の不安が残る。
さて、24得点・74失点、クリーンシート率4%、ゴール期待値0・82%など、ありとあらゆるデータがリーグワーストのシェフィールドUは早々とあきらめたのか、重要な最終局面で選手間の不和が露見した。ルートンからは「絶対に生き残ってやる」という気概が感じられず、バーリンーはヴァンサン・コンパニ監督の理想が勝ち過ぎている。彼ら昇格3チームに、土俵際から盛り返す粘り腰があるとは思えない。
問題はブレントフォードである。
序盤戦は悪くなかった。9節から3連勝。14節まで5勝4分5敗。賭博法違反で出場停止処分となっていたアイヴァン・トニーの不在は、ブライアン・エムベウモが十分すぎるほどカバーしていた。7ゴール・3アシストは、得点関与率45・5%にも及ぶ高い貢献度だった。
ところが、続くブライトン戦でエムベウモが足首を負傷し、復帰するまで3か月以上もかかった。
また、守備の要であり、プレミアリーグ屈指のシュートブロッカーとして定評のあるベン・ミーが、26節のウェストハム戦で足首骨折の深手を負った。