Z世代オーナーが大幅改良されたNDロードスターに感じたこと。「みあちゃん」が「ミアさん」に変化した...?
可愛くてふわふわした女の子がキリッとした美人になった
このご時世にこんな表現をするのは不適切かもしれないが、あえていうなら大幅改良モデルは「小さい頃いつも一緒にいた幼馴染の女の子が、大人になって久しぶりに会ってみるとキリッとした美人になっていた」というイメージで、ちょっとポンコツで優しく扱いたくなる「みあちゃん」(※米国名:Miata)から、なんでもテキパキとこなす「ミアさん」になった印象だ。 ロードスター(ミアータ)という同一人物であり、基本的な性格にも変化はないものの、女の子から大人な女性に変化した感じといえばわかりやすいだろうか。 改めて今回の改良を一文でまとまえると、内外装の質感が大きく近代化して街乗りの満足感が向上し、10~20kgの重量増分を補うためにエンジン制御変更やサウンドの追加、アシンメトリックLSDによる安定性向上を行い、スポーツカーとして一歩ステップアップした、ということになる。 これにより、公道ドライブメインの方でも、目に見える部分の質感が高まったので所有満足度が上がり、走行安定性が向上したことで普通のスポーツカーのようにカッチリとした走行フィールになったので、サーキット走行にチャレンジする方にも嬉しい改良であることは間違いない。 ロードスターならではのひらひら感という意味では、従来のロードスターの方がふわりとした走りをしているため、端的に言えばひらひら・ふわふわ・可愛いロードスターが好みであれば従来モデルを、よりきっちりした“スポーツカー”としての走りや内装のラグジュアリー性、最新のシステムを求める方は新モデルを購入すると良いのではないだろうか。 ロードスターは、乗り手の想いに応えてくれる素直で優しいクルマなので、自分が気に入ったモデルが自分にとっての最良のパートナーである。 筆者の場合は新しくなった「ミアさん」との“ドライブデート”でその良さを味わいつつ、「みあちゃん」と比較することで自分の愛車の良いところに改めて気付き、これからも人生を共に歩んでいきたいと思った、そんな試乗会であった。
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