44歳、服好きが1600着から100着以下に減。むしろ「おしゃれだね」と言われるように
3年前に都会の2LDKのマンションから島の築67年の古民家に移住し、家族5人のすてきな暮らしぶりがインスタグラムで人気のひでさん(44歳・整理収納アドバイザー)。以前、クローゼットにおさまりきらないほど服を持っていたときは「着る服がない」と悩むことが多かったのに、服を減らしたら、おしゃれを楽しめるようになったそう。ここでは、ひでさんの服の手放し方についてお聞きしました。 【写真】片づけ途中の子ども部屋
物置化した部屋には、ゴミ袋に入れた服を床置き
「10年ほど前は、約1600着の服を持っていました。以前住んでいた2LDKのマンションの1室が物置化し、私のもので埋まっていたのです。もちろん、クローゼットには入りきらず、あふれた服はゴミ袋に入れて床に置きっぱなしに。服が好きと言いながら、まったく大切にできていなかったし、それだけの量の服を持ちながら、いつも“着る服がない”と思っていました」 たくさんの服をためこんでしまった原因は「ストレス」でした。 会社員時代は仕事が忙しくて、帰りがけにお店に寄って買い物するのが楽しみだったそう。子どもが生まれてからは、育児のストレスを月1回のフリーマーケットで爆買いすることで解消していたのだとか。 「当時は少ない金額で、どれだけの服を買い込めるかが勝負だと思っていました。安くてかわいいなら、買わない理由はない! と」 そうして買い込んだ服は、着ないで値札がついたまま…ということも。
物置部屋を子ども部屋にするために、一念発起!
転機は長男の小学校入学でした。 「子どものランドセルを置く場所をつくる必要に迫られたのです。子どもたちが成長したからといって、2LDKの家が広くなるわけではありません。物置化していた部屋を片づけ、子ども部屋にしようと考えました」 最初はなにから処分していいかわからなかったものの、「子ども部屋をつくる」というゴールは明確。 「覚悟を決めて、シミのついている服、時代に合っていない服をまずは処分。弾みがついてきたら、次はたくさんの似通った服を、1枚に絞る作業を進めました。似たような白いシャツでも、タイトめだったり、ゆったりめだったり、Vネックだったり、クルーネックだったり、微妙に違っていたのですが、いちばん気に入った1枚だけを残すように。また、『その服を着て、お友達とオシャレなカフェでお茶できるか?』と自分に問いかけ、基準にして服を選び抜きました。服を減らしていくうちに、だんだん自分に似合う服が明確になっていく感覚がありました」 服を減らし、部屋の床がどんどん見えるようになってくるのは、楽しくもあったそう。 「部屋が少しずつ広くなるのを感じ、次はもっと…と、夢中になって片づけました。そうやって、1600着を200着まで一気に減らし、さらに2~3年かけて、100着まで減らしました。 最後まで手放せずにいたのが、20代の頃に父に買ってもらったアニエス・ベーのワンピース。かしこまった席にも着ていけるようなものでしたが、結婚式に参列する機会も減ったし、体型も変わってきているからもう着ることはないなと判断し、移住する前に手放しました」