ケナガマンモスの復活は不可能!? 遺伝子工学でできるものは「ハイブリッド動物」識者が指摘
ケナガマンモスを絶滅から蘇らせることはできないという説が出てきた。遺伝子工学を駆使して、同種の復活が試みられているものの、サイエンスライターのトム・ラタン氏は、蘇らせようとしている動物は「耐寒性のあるゾウ」に過ぎず、注目に値しないと話した。 【画像】鳴き声を上げ洪水から逃げ惑うゾウの群れ…仲間から遅れるケースも ラタン氏は「彼らは遺伝子編集技術を使い、マンモスの形質を復活させアジアゾウのDNAに組み込もうとしています。それはマンモスとは違います」「マンモスの脱絶滅を謳ったマーケティングをしていますが実際は一種のハイブリッド動物を作り出しているのです」と説明した。 その一方、今年になって2018年にシベリアで発掘された5万2000年前のマンモスの染色体の復元に成功。これにより、マンモスと現代のゾウのDNA比較が可能となり、絶滅種の復活の取り組みに期待が寄せられていたところだった。 研究に取り組むコペンハーゲン大学のトーマス・ギルバート教授は「この結果はケナガマンモスの脱絶滅に向けた現在の取組みに明らかに影響を与えるものとなります」と話していた。 (BANG Media International/よろず~ニュース)
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