柴咲コウが“復讐”に向けて動きだす…黒沢清監督『蛇の道』本編冒頭3分半をノーカットで解禁!
『スパイの妻 劇場版』(20)で第77回ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞に輝くなど、世界中の映画ファンから熱い視線を浴び続ける黒沢清監督が、1998年に公開された同タイトルの自作をフランスでセルフリメイクした『蛇の道』が、ついに本日より公開。このたび本作から、本編冒頭3分半のノーカット映像が解禁された。 【写真を見る】パリを舞台に壮大な復讐劇が幕をあける…。次第に明らかになる衝撃の真相とは 柴咲コウが主演を務め、『レ・ミゼラブル』(19)のダミアン・ボナールや西島秀俊、青木崇高、マチュー・アマルリック、グレゴワール・コランらが共演した本作。愛娘を何者かに殺されたアルベール(ボナール)は、パリで働く心療内科医の新島小夜子(柴咲)の協力を得ながら犯人探しに没頭。事件に絡む元財団の関係者たちを拉致監禁し、彼らから重要な情報を手に入れていくのだが、やがて思いもよらぬ恐ろしい真実に直面することとなる。 このたび解禁された本編冒頭映像では、アルベールと小夜子が事件にからむ元財団の関係者たちを拉致監禁しようと目論む姿が映しだされている。パリの裏通り、無言で立ちすくむ小夜子が静かに振り向き、待ち合わせをしていたであろうアルベールに「寝てないの?」と問いかける。落ち着かない様子のアルベールを気遣う様子を見せる小夜子。これから行おうとしている計画をおくびにも出さず、冷静さを保つ様に、底知れぬ恐ろしさを感じてしまう。 現地で実際に生活をし、フランス語の厳しいレッスンにも臨んで小夜子役を演じ抜いた柴咲について黒沢監督は「彼女の鋭く妖しい眼差しと、野獣のような身のこなしが、この映画をオリジナル版にもましてミステリアスで深みのある作品に格上げしてくれました」と称賛。はたしてこの映像の後、小夜子とアルベールにどのような展開が待ち受けているのか。復讐の果てに訪れる真実を、劇場で目撃してほしい。 文/久保田 和馬