【里芋】皮をむいてみたら赤い斑点!食べても大丈夫?管理栄養士が回答
ねっとりとした食感と、ほっこりとした甘みが特徴の里芋。厚い皮に覆われているので、良く見ないで購入し、切ってみたら赤い斑点が!皆さん一度は経験があるのではないでしょうか。「腐りやカビだと思った」「怖くて捨ててしまった」なんて方もいらっしゃるかもしれません。たしかに、食べても大丈夫なのか不安になりますよね。今回は、そんな里芋の疑問に管理栄養士がお答えします。 <写真>【里芋】皮をむいてみたら赤い斑点!食べても大丈夫? ■切り口に赤い斑点があるときは食べられる? 赤いポツポツとした斑点は、腐りやカビではなく、里芋に含まれているアントシアニンというポリフェノールの色素です。問題なく食べることができます。里芋にはよくあることで、収穫後時間が経過していたり、低温障害によって、里芋に含まれているアントシアニンが酸化したことで現れる現象です。煮物などにしても、色素が残ることがあり、見た目は少し悪くなるかもしれませんが、味に変化はないので、捨てずにいただくようにしましょう。 ■食べるのをやめた方がいいのはどんなとき? 新鮮な里芋を見極めるのは難しいですが、切ってみてこのような場合は食べるのを控えるようにしましょう。 ■切り口全体が赤くなっている、または黒ずんでいる ■身がフカフカしている 切り口全体が赤くなってしまっているもの、また一部が黒ずんでいるものは、腐っている可能性があります。身がフカフカしているものも同様で、低温状態で長期間、保存状態が悪く置かれていたものもあるので、注意しましょう。 ■新鮮でおいしい里芋はこう見分ける! では、新鮮な里芋はどのようなところに気をつけて選べばいいのでしょうか。 ■実が小さすぎず、形がふっくらと丸いもの ■泥や土がついていて湿っているもの ■しま模様が均等で、くっきりと見えるもの ■袋ごと手に取ったときやわらかくなっていないもの きれいにカットされてすぐに使える真空パックのものも販売していますが、やはり里芋は泥つきの方が特有の風味も良いですし、味もおいしいです。包丁で皮をむくのは一苦労ですが、泥を洗い流し、水気をふいて乾かしてからむくと、ぬめりが出にくく扱いやすいですよ。 いかがでしたか。秋から冬にかけて特においしい里芋。選ぶ時のポイントなどぜひ参考にしてみてくださいね。 参考文献: 新・野菜の便利帳 おいしい編/高橋書店 野菜の栄養素まるごと便利帳/監修 吉田企世子 ライター/やなぎかおり 特別養護老人ホームにて介護食の大量調理や栄養士業務を経験。働きながら管理栄養士の資格を取得。その後、中学校給食センターにて献立作成、給食管理、食育授業に携わる。結婚、出産を経て、ヘルスケア栄養指導士の資格を取得。子育てをしながら栄養に関する記事執筆を行っている。 協力/NS Labo
NS Labo(栄養サポート研究所)