気分は殿様! 宿泊できるお城が増えてるって本当? 費用はどれくらい?
近年、宿泊にお城を利用する城泊やキャッスルステイという言葉が注目されつつあります。観光業界での新たなトレンドの1つになっており、国内外から高い注目を集めています。殿様気分を味わいながら、より近い視点で日本文化に触れられるキャッスルステイは日本人のみならず、外国人観光客からの人気も高い宿泊プランです。 唯一無二の体験が可能なキャッスルステイですが、特殊な宿泊プランゆえに費用のイメージがしにくい方も多いでしょう。そこで本記事では、キャッスルステイができるお城や費用、メリットなどを紹介します。
キャッスルステイは新しい宿泊の形!
キャッスルステイとは、その名の通りお城で寝泊まりする宿泊プランを指します。ヨーロッパではメジャーな宿泊プランとして親しまれており、使われなくなった貴族のお城などが有効活用されています。富裕層が貸し切りにして長期滞在するケースも多く、近年になってその波が日本にも入ってきました。 日本でキャッスルステイの取り組みが始まったのは2017年頃です。お城は日本人にとってなじみ深いものですが、近くで触れる機会はそう多くないでしょう。日本観光の定番であるお城を内側から楽しめる点が、キャッスルステイの魅力です。
実際にお城へ宿泊する際の費用は?
国内でキャッスルステイができる場所は、愛媛県大洲市の大洲城と長崎県平戸市の平戸城の2ヶ所です。大洲城キャッスルステイの公式サイトによると、宿泊費用は1泊2日、1人あたり66万円です。予約は2名からなので、実質132万円となります。なお、1人追加ごとに別途料金が発生します。 株式会社百戦錬磨の運営する宿泊予約サイトSTAY JAPANによると、平戸城は1名からの予約も可能で、1泊2日の費用は消費税・手数料込みで66万円です。宿泊費用として見ると高額ですが、お城に泊まるという唯一無二の体験ができると考えれば妥当といえるでしょう。 しかし、歴史的建造物への宿泊という性質上、宿泊できるお城が増えにくい点が現状の課題の1つだと考えられます。しかし、広島県福山市の福山城や香川県丸亀市の丸亀城でもキャッスルステイのための実証実験が進められており、選択肢の拡大が期待されています。