SV女子の姫路 ホーム初陣に見た好調の要因 竹下佳江氏「ハードワークして、スタミナがついている」
バレーボール・SVリーグ女子の最初のシーズンに臨んでいるヴィクトリーナ姫路。44試合という長丁場のレギュラーシーズンで、最初の10試合を終えて、7勝3敗、勝率0.70で、14チーム中5位(※11月17日現在)と上位戦線に食い込んでいます。昨シーズンはVリーグ2部(V2女子)で完全優勝したとはいえ、実績豊富なチームもそろうなか、首位の埼玉上尾メディックス(8勝2敗、勝率0.80)との差もわずかということもあり、健闘していると言えるでしょう。 【写真】ヴィクトリーナ姫路、今シーズンのユニフォーム その序盤戦で印象に残った試合について、元日本女子代表の竹下佳江氏(現、ヴィクトリーナ姫路エグゼクティブアドバイザー)が、自身がパーソナリティーを務めるラジオ番組で振り返りました。 SVリーグとして最初のホームゲームに臨んだのは、10月19日と20日に行われた第2節、SAGA久光スプリングス戦でした。両日ともフルセットまでもつれ、19日のGAME1は2時間45分、20日のGAME2は3時間超え(3時間4分)という大熱戦でしたが、ともに3-2でヴィクトリーナが勝利。強敵相手の2連勝に、ホームアリーナのヴィクトリーナ・ウインク体育館は大いに沸きました。この2日間の激闘について、竹下氏は次のように感想を述べています。 ――この2日間の試合、総括としていかがでしたか? 【竹下氏】 今夏のパリオリンピックでもそうだったんですが、「1点、1点がこんなに試合の展開に左右するんだ」という重みを感じる試合でしたね。見ている観客やファンは、とても手に汗握るというか、見ていて楽しい試合だったんじゃないかと思います。でも、一方で、やっぱり選手たちは、勝負の厳しさを感じている試合だったんじゃないかと思いますね。 ――フルセットでの戦いが続いていることについては? 【竹下氏】 フルセットが続いているのが要因でもありますけど、2日間でスパイクの打数が100を超えているんですよね。(※1) これは、かなりしんどいと思いますね。勝ち切っていますし、もちろんすごいことでもあるんですけど、ハードだなと思いますね。 (※1)2日間で、ヴィクトリーナは、井上愛里沙選手が59+57=116回、チャッチュオン・モクシー選手が50+61=111回を記録。久光もステファニー・サムディ選手が51+70=121回、中島咲愛選手が59+71=130回、アタックを試みています。 ――どちらの試合もフルセットの後半、ヴィクトリーナ姫路が優位に見えましたが……。 【竹下氏】 久光さんのスタミナや集中力が切れたというのではないと思いますね。やっぱりゲームの流れというのが大事で、4セット目を取ってからの5セット目はスタートが切りやすい傾向があるかと思います。5セット目に入った時点で大切なのは、やっぱり勢いです。ただ、ヴィクトリーナ姫路がハードワークしてきていて、スタミナをつけてきているというのも、事実ではあるかと思いますね。 ――見ていて、個人の感想としていかがでしたか? 【竹下氏】 最後はもう、意地と意地のぶつかり合いですよね、やっぱり(笑)。20日の方は、もう本当によく勝ち切ったな……と。私も気持ちよかったです。 ※ラジオ関西『竹下佳江のいいな117ヴィクトリーナ』より
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