幼少の木村花さんが現役アイドルレスラー時代の元スターダムGM風香さんに送った「小さなラブレター」が泣ける…
女子プロレスラー木村花さん(享年22歳)の早すぎる死を悼む悲しみの声が後を絶たない。木村花さんが所属していた人気女子プロレス団体「スターダム」の生みの親の一人で、2018年3月までゼネラルマネージャーを務め、現役時代は、写真集を出すなど元祖アイドルレスラーとして活躍していた風香さん(35)が25日に公式ブログ「風香日記」を更新、亡き花さんへの思いを綴った。 風香さんは、現役時代に木村花さんの母親で元女子プロレスラーだった木村響子さんとも何度も対戦していた。現在は子育てに多忙だが、「2020年5月23日」と題したブログは「なんか…現実なんですね」という悲しみの言葉で書き出されている。 子供たちの喧騒から離れる夜中から早朝にかけて、「花さんがいなくなったという現実が突き刺さる」という。 「眠れなくて夜中に携帯を見てて木村(響子)さんが救急車の外で泣きながら拝んでたという記事を読んで涙が止まらなかった」 木村花さんのインスタグラム、ツイッターへの書き込みを見て、不審に思った母の響子さんが、自宅マンションに駆けつけたときの様子を伝える記事を見て涙した。 風香さんは、シングルマザーとして彼女を大事に育てていた母に連れられ、幼少の頃から会場に来ていた木村花さんから、当時もらった「小さなラブレター(手紙)」を、その頃のツーショット写真と共に掲載した。可愛いイラストで彩られた、その「ラブレター」の現物には、幼い大きな字で「風香ちゃんへ」と書かれていた。 「どうしてママは風香ちゃんみたいな服着ないのかな?」 「私はプロレスラーにはならないけど、もしなったら風香ちゃんの味方になってママ(ヒール)と闘う」 「ラブレター」は、そんな内容だったという。
当時、風香さんは、本物のアイドル顔負けのキュートで派手なコスチュームを着ていた。それが花さんにはヒール役だった母よりも、まばゆくみえたのだろう。母の試合に同行していた会場では、レスラー仲間、関係者、マスコミなど、会う人、会う人に「大きくなったらプロレスラーになるの?」と聞かれ「ならない」と言い続けていた。 この「ラブレター」にも、「ならない」と書かれていたが、子供らしく、「もしなったら」と、母の後を追う可能性があることもほのめかしていた。幼い胸の奥にあった小さな夢…。 風香さんは、2010年に行われた風香さんの引退試合「風香祭ファイナル」のフィナーレでは、12歳だった木村花さんがリングに上がって踊っていたことも明かした。 「風香祭のオープニングダンサーさんのダンス教室『イルク』に通ってくれて、その流れで私の引退試合のフィナーレでは花ちゃんもリングに上がって踊ってた」 カエルの子はカエル。 木村花さんは、一時、沖縄でアイドルグループに属して、本物のアイドルを目指していたこともあったが、2015年に人気プロレスラー武藤敬司率いる「WRESTLE-1」が設立したプロレス専門学校「プロレス総合学院」に入学してプロレスラーへの道を歩みだす。デビューは、その翌年だ。 プロレスデビューまでの苦労については、母の木村響子さんと同じくJWP女子プロレスに所属していた倉垣翼が公式ブログで明らかにしている。 「まだ花ちゃんがデビューする前に木村響子(花ちゃんのお母さん)と花ちゃんが2人で受け身の練習をしにJWP道場に来てました。練習途中で花ちゃんがうずくまって泣いてしまい『そんな怖い言い方されたら覚えれるものも覚えられない!』とお母さん(木村響子)に抗議していて木村も言い方を変えたりして教えているのが凄く可愛くて微笑ましかったです」(原文ママ)