漢方の取り入れ方実践編/漢方薬の入手方法は?【40代・50代、漢方の知識、基本のき②前編】
漢方を取り入れたいと思っている人のための実践編。自分に合う漢方薬の見つけ方、入手の仕方、服用するときの注意点など、疑問に思うこと、知りたいことをQ&A形式で前編後編にわけご紹介。漢方に精通し、多くの患者さんを西洋医学と漢方で救ってきた医師、「芝大門 いまづ クリニック」院長の今津嘉宏さんにレクチャーしていただいた。前編となる今回は、主に入手時の疑問についてだ。
漢方薬を試してみたいけれど、疑問点がいろいろあるので教えて!
近年、人気が高まっている漢方薬。さまざまな不定愁訴に効果を発揮することから、40代、50代の女性の間でも服用する人が増えているようだ。 その一方で、使ってみたいけれど、どこで手に入れて、どんなふうに飲めばいいのかよくわからないなどといった理由から、試すのを躊躇している人もいるのではないだろうか。 そこで、漢方薬を取り入れる際のさまざまな不安や疑問に、漢方に精通する今津先生に答えていただいた!
Q1 漢方薬はどこで手に入るの?
A 漢方を扱う病院や、漢方薬局、ドラッグストアなど 「漢方薬には、医師が処方する医療用医薬品と、薬局で自由に購入できる一般用医薬品があります。 医療用医薬品の漢方薬は、漢方を扱う病院や、漢方専門の病院で医師の診察を受けると、処方してもらうことができます。 一方、一般用医薬品は漢方薬局やドラッグストアなどで購入できます。こちらは医師の処方箋はなくても買えますが、薬剤師に相談したうえで購入するのがおすすめです」
Q2 漢方薬を処方してもらいたい場合、どんな病院を選べばいいですか?
A 医師なら誰でも処方できますが、漢方薬の知識を持った医師がいる病院がおすすめ 「国家資格を持っている医師であれば、誰でも漢方薬を処方することが可能です。ただ、すべての医師が漢方薬に精通しているわけではないので、処方してもらいたい場合は、ホームページなどで確認して、しっかりと漢方薬の知識を持った医師がいる病院を選ぶとよいでしょう。 保険診療で漢方薬を処方するには、処方する医師の責任が問われるので、患者さん側が漢方薬を希望しても、拒否される場合もあります。受診する前に医療機関へ問い合わせをして、確認しましょう」 ●「日本東洋医学会」の下記WEBサイトで、専門医を検索することができる https://www.jsom-member.jp/jsomWebMember/html/senmoni_kensaku_search.html