ドローを目指すより「いいスライス」を磨くのが上達への近道!? 悪いスライスを改善する3つの練習ドリルを実際に試してみた
多くのアマチュアにとって悩みである、カット軌道のスライス。しかし同じカット軌道でも悪いスライスでなく、要点をおさえた「いいスライス」ならば、むしろ武器になるという。「いいスライス」を打つための練習法を、シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが実際に試してみた。
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。僕はゴルフを始めた時からスライサーで、今でも昔ほどは曲がらないまでもスライサーです。あまり飛ぶ方ではないので、ドローヒッターにも憧れていろいろやってみましたが、上手くいきません。
月刊ゴルフダイジェスト2月号に「スライスで何が悪い!」という記事がありました。その記事には、ドローを目指すよりもスライスを磨いたほうが上達への近道ということが書かれていました。もしそれが本当ならめちゃ嬉しいじゃないですか。ということで、いいスライスを打てるように、記事に載っていたドリルを試してみることにしました。 この記事によると、何人ものコーチがスライスはいいことだらけだというんですよ。例えばドローと飛距離は変わらないけど、圧倒的に再現性が高いとか、やることがシンプルになるとか。また狙ったところに打ちやすいとか、スコアが作れるのは間違いなくスライスだ! なんてことも言っています。これは僕ももうドローなんか目指さずに、スライスを極めるのがいいんじゃないかと思っちゃいますよね。 記事の中では同じカット軌道のスライスでも「いいスライス」と「悪いスライス」があると言っています。まず「いいスライス」はフェースが軌道に対してはオープンで、ターゲットに対してはクローズになっています。そのために出球はターゲットよりも左に出て、センターに戻ってきます。これだとつかまった強い球が打てるんです。
「悪いスライス」はフェースが軌道に対してオープンというところは「いいスライス」と同じなのですが、ターゲットに対してもオープンになっているんです。その結果スピン量が多いこすり球になり、出球がターゲットより右に出て、さらに右に曲がっていく球になるんですね。当然飛距離も出ません。 では、こすり球ではなく、しっかりとつかまった「いいスライス」を打つためにはどうすればいいのでしょうか? そのためのキーワードが「潰して押す」ということらしいです。「潰して押す」というのは、力の加わる方向が一定であること。飛ばしたい方向に対して正面から当て、そのフェース面がなるべく長く同じ方向を向いていることが大事だそうです。その感覚を理解するためには、素振りや短い距離のショットがいいようで、そのためのドリルが3つ紹介されていたのでやってみました。