トリニダード・トバゴが非常事態宣言、ギャング暴力激化で
[30日 ロイター] - トリニダード・トバゴ政府は30日、ギャングのリーダーとされる人物が28日に銃撃された事件への報復に備え、非常事態を宣言した。同宣言を機に、ギャング取り締まりを開始するとみられる。当局者が明らかにした。 現地紙によると、28日、複数の武装犯が警察署から出てきたギャングのリーダーとされる人物を銃撃し、仲間の一人を殺害。翌29日夕方には男性5人が射殺された。リーダー銃撃への報復とみられる。 スチュアート・ヤング首相府相は記者会見で、国防軍は事実上、警察の役割を担い、いずれも令状なしで捜索を行うことが認められると表明。容疑者は起訴を経ずに48時間拘留され、保釈は一時停止するとした。 トリニダード・トバゴでは今年、殺人件数が過去最多を更新している。