登場したyoutubeは80万再生以上!マチュアが注目する82歳の暮らし【パリに暮らす日本人マダムvol.2】
オンとオフを切り替えた週日と週末の過ごし方
2007年に21年間営業していたバー「マイルーム」を閉めたあとは、16区のお弁当屋さんで6年半腕をふるい、石井さんが作るおふくろの味を求め毎日行列ができていたほど盛況でした。 「そのお弁当屋さんを辞めてからは、しばらく日本に行ったり、夫が住んでいるグアドループ(カリブ海にある島でフランスの海外県)に行ったりして過ごしました。でも、グアドループにずっと住み続けるのはやっぱり難しいと思って、3週間ほどでパリへまた戻ってきたんです。その後、娘のロミの夫でメゾン キツネの創始者、ジルダ・ロアエックから『メゾン キツネがバーゲンセールをするから、手伝いに来て』と頼まれて行って以来、そのまま自然と『カフェ キツネ』で働くという流れになったんですよ」 「カフェ キツネ ルーブル」で週4日間働く現在の石井さんの1日は、毎朝5時頃に起きて朝食を食べることから始まります。仕事は午後1時からなので、余裕を持って12時頃に自宅を出ます。 「私は持病もなくて元気だから、自宅から毎日バスで通勤しています。仕事は午後6時までです」 帰宅したら午後8時頃までテレビでニュースを観たりしてくつろいでか夕食の支度を。お味噌汁を作って、新カブなどの野菜を漬けたり、しめさばを作ったり。食後には自分で焼いたケーキとコーヒーか紅茶を飲んでから、お風呂へ。 「さっと浸かるだけですが、バスタブにはちゃんとお湯を張るようにしています。そのあとにまたいろいろとやり始めると、なんだかんだでベッドに入るのは夜0時過ぎ。だから、深夜0時や1時に『きっとまだ起きてるよね?』っていう LINEのメッセージが届くと、『もちろん!』ってすぐに返信するのよ。みんなに『歳を取ってるのに、よく遅くまで起きていられるね』とか、同年代の友達からは『朝方、つい早く目が覚めちゃったりしない?』などと言われるけれど、快眠でまったく問題なし」 平日は月曜日から木曜日までは仕事。金曜日はシーツを洗うと決めて、洗濯や掃除に励む日に。週末はvide-grenier(ヴィッド グルニエ)と呼ばれるブロカント(古物市)に行ったり、マルシェに買い物に出かけたり。日曜日にはラスパイユ大通りのビオ(無農薬) 専門のマルシェに行って、野菜や魚、卵、花などを買っています。 そんな石井さんの健康の秘訣は、「美味しいものが大好きだから、よく食べること」と。 「歳を取るとお肉が苦手になるってよく聞くけれど、私は週に1回はお肉屋さんで200g らいのフィレ肉をステーキ用にカットしてもらって、それをぺろりと食べちゃうんですよ」