中国暦も表示される「ブランパンの超複雑時計」に巳年モデルが登場! プラチナ×グリーンが魅せる新たな魅力とは
●ホワイトゴールドのローターに刻まれるヘビの姿
ブランパンが2012年より毎年の干支にちなんで生み出す「ヴィルレ トラディショナル チャイニーズ カレンダー」は、中国伝統の暦とグレゴリオ暦の日付を備えて東洋と西洋の時間を融し、さらにムーンフェイズまでも備えるというグランドコンプリケーションの傑作モデル。 【画像】均整の取れたグリーンダイヤルを画像で見る(7枚) 5年もの歳月を費やして完成されたキャリバー3638は、464個の部品が6層構造で連なり、ミニッツリピーターを凌ぐほどの複雑機構を実現しています。 シースルーバックから鑑賞できるローターには干支を精密な姿で描いており、2025年はもちろん巳(ヘビ)の神秘的な姿が。
ダイヤルは、2024年の辰年モデルでも用いられたグリーンのグラン・フー・エナメルのダイヤルを継承しますが、ケースには新たにプラチナ製ケースを採用し、このグリーン×プラチナの組み合わせはシリーズ初とのこと。 ダイヤルの12時位置には干支を表示する小窓が設けられ、シリーズが2巡目に入る今作ではそのデザインも一新されています。 同じく12時位置には、中国暦の“時辰”を表示。3時位置には60進法に基づく陰陽五行の5つの要素を。6時位置にはムーンフェイズ。9時位置には中国暦の日付と月、小窓では閏月を表示。 さらに、ダイヤルの外周ではグレゴリオ暦の日付表示を備え、それを指し示すサーペント針の曲線は巳年のイメージとも好相性。 こうした複雑さを極めた表示機構を備えながらも、見やすくまとまったデザインも秀逸。 カレンダーの調整は、ブランパンが2005年に特許を取得した“アンダーラグコレクター”により、専用の工具などを必要とせず行うことができ、その複雑さとはうらはらの簡易な操作性もまた驚異的と言えるでしょう。 そして、その機構とともに最大の見どころとなるのはケースバックで眺めるヘビの姿。 直感力と洞察力を表すとされる神秘的なヘビの姿が、フロスト仕上げを施した22Kホワイトゴールド製ローターに刻まれ、その脇には“乙巳(きのとみ)”の文字とブランド名、そして天然ルビーが添えられて優美なアクセントに。 例年と同様にわずか50本のみ生み出される希少な限定エディションとなっています。
VAGUE編集部