観客席から転落した少年をNFL選手が救う 守備専門ながら見事なキャッチに称賛の声
米プロフットボール、NFLチーフスのDT(ディフェンシブタックル)ターショーン・ウォートン(26)が、観客席から転落した少年を見事にキャッチして救ったと称賛されている。 チーフスは24日、敵地ノースカロライナ州シャーロットでパンサーズに30-27で勝利。試合後、引き揚げる選手たちに声をかけようと観客席最前列で身を乗り出したチーフスファンの少年が頭から転落したが、通りがかったウォートンがダッシュして受け止め、事なきを得たという。 ウォートンは少年を抱きかかえて持ち上げ、高さ約3メートルの観客席へ戻した。26日に米スポーツ専門局ESPNの番組に出演したウォートンは「体が自然に反応した。普通、ピッチから出るときは手袋を観客席に投げ入れるんだが、自分を呼ぶ声が聞こえた気がして、彼が落ちるのが見えたんだ」と説明。少年とは話す時間がなかったとして、「ぜひ彼を試合に招待して、もう一度振り返りたい」と話した。 ウォートンはミズーリ工科大から20年にチーフスに加入した守備専門の選手。22年シーズンはケガで途中離脱したが、昨季は17試合で21タックルをマークし、チーフスが49ersを破り2連覇を達成した今年2月のスーパーボウルにも出場した。SNSでは「素晴らしいキャッチだ」「ウォートンは手袋を外そうとしていて手を自由に使えなかった。なんてスピードだ」「ワイドレシーバー(WR)よりも優れたキャッチ」などウォートンを称賛する声が寄せられる一方、少年のそばにいた警備員や観客席の構造を批判する意見も目立った。