おとなしい小学生がすぐにバレる嘘をついた時 子どもの本音と親が伝えるべきこと
元スクールカウンセラーで2000人以上の親子の悩みを解決してきた吉田美智子さんは、内向的な子には長所が多くあり、その力を伸ばす方法を伝えています。 【図表をみる】内向型・HSC型・トラウマ型の子どもの特徴 本記事では吉田さんの著書『声かけで伸ばす内向的な子のすごい力』より、内向型の性格の子が抱えがちな問題について「芯が強く個性的な内向型」と「環境感受性が高いHSC型」のケース別に親の対応方法を解説した一節を紹介します。 ※本記事は、吉田美智子著『声かけで伸ばす内向的な子のすごい力』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)より一部抜粋・編集したものです
就学前の子どもの嘘は厳しく叱るべき?
子どもが嘘をつくときは、そうしないではいられない理由があります。自分を守るため、親の気を引くため、あるいは親の期待に応えたくて嘘を言ってしまうこともあります。嘘の内容は年齢によっても異なります。 子どもは、3歳頃から嘘が言えるようになります。やってはいけないと言われていたことをやってしまい、「やったの?」と聞くと「やっていない」と答えます。でも、「楽しかった?」と聞くと「うん」と答えてしまうので、すぐにバレます。 また、イマジナリー・フレンドと呼ばれる空想上の友だちを持つ子どもの話が嘘と誤解されることもあります。イマジナリー・フレンドとは、子どものこころを支える存在で、幼少期の何割かの子どもが持つといわれます。 また、友だち同士の話の中で自分に注意を引きたくて嘘を言ったり、どっちがすごいかを競い合っているうちに嘘を言ったりすることもあります。 就学前の嘘は他愛ないものが多いですが、親が子どもの嘘に驚き、悪い芽は早くに摘んでおかなければとあせってきつく叱ることがあります。 しかし、子どもを強く叱ったからといって、嘘を言わない子に育てられるわけではありません。子どもの嘘で親が嫌な気持ちになったときは、その気持ちを子どもに伝える程度の対応で大丈夫です。他愛もないかわいい嘘でしたら、受け流してもいいでしょう。