死刑囚が死刑確定後に手渡される「しおり」の衝撃内容…死刑に参加した刑務官が明かす
視線を送ることも…
■「交談禁止」 他の死刑囚と話すことは禁止されている。もちろん部屋越しに話しかけたりすることもできない。 さらに、居室外連行の際などは他の居室に視線を送ることも禁止となっている。 なぜそこまで厳しくするのか。 「死刑囚同士が『次は誰が死刑になるか』がわかってしまい、精神的な負担を大きくしたり、『脱獄方法の相談』を行い不正に繋がる可能性が高くなるため」(M刑務官)
ほとんどが「余暇」
■動作制限 死刑囚の1日の暮らしはどのようなものなのか――しおりにはそれも明記されている。 1日の暮らしは以下のとおり。 朝ごはん後・余暇時間、昼ごはん後・横臥(おうが)許可時間、そのあとは余暇時間……休んでいる時間がほとんどなことに驚く。 「死刑囚は死刑になるまでやることはないから、とにかく余暇・昼寝・食事・余暇のようなスケジュールになる。一日中暇なわけですが、その『暇』は人の心を荒ませる。そんな死刑囚のために拘置所では『自己契約作業』というものが行えます。刑務所で受刑者が行っているような『刑務作業』を居室内で行うことが出来るのです。その仕事は封筒つくり、箱組み立てなどの軽作業でその成果に応じて報奨金も支払われます」(M刑務官) * * * 本記事では死刑囚が暮らす拘置所での生活について取り上げた。死刑制度は賛否両論があり、どちらの考え方が正しいという性格のものでもない。だからこそ、今一度「死刑」について深く考えるきっかけになるかもしれない。 【もっと読む】死刑囚が執行時に「アイマスク」を着用する衝撃の理由…死刑に立ち会った刑務官が告白
+オンライン編集部