延岡学園・木村俊生が7得点3アシストで3回戦進出に貢献 父は元巨人の故・拓也さん「本当にかっこいい人」
◇バスケットボール全国高校選手権・第3日▽男子2回戦 延岡学園(宮崎)102―74市船橋(千葉)(25日、東京体育館) 2年連続出場の延岡学園が市船橋を下し、3回戦進出を決めた。2試合連続100点ゲームと快勝。3年生の木村俊生(としき)は第2クオーター(Q)で3本のフリースローを決め、今大会初得点。第3Qでもゴールを奪い、7得点3アシストとチームに貢献した。 第1Qは31―15と大きなリードを奪った。第2、3Qはチームのミスも重なり、一時は8点差まで詰められるも、そこから立て直し28点差で勝利した。「流れが良くないときにも、タイムアウトなしで、自分たちでディフェンスから速攻を徹底できた。いつもの試合よりは成長した部分」と司令塔としての役割を果たした。 前日はチーム最多6アシストも、得点は奪えなかった。この日は7得点をマークし、「自分の中では、得点からリズムを作っていくという風に思っている。フリースローでしたけど、1点をしっかり取り切ってから、ブレイクのレイアップとつなげることができた」とうなずいた。 父・拓也さんはプロ野球・広島、巨人などで活躍した。2010年にくも膜下出血のため37歳で亡くなった。自身は当時3歳。父の記憶はないが、プレーしていた映像は何度も見たという。「本当にかっこいい人だと思う。これが自分のお父さんなんだな、自分もこういう選手になりたい」と憧れる存在になっている。「人当たりがいいのは(父を)受け継いでいる。負けず嫌いというのは、スポーツマンとしても、こう受け継いでいるのかな」と競技は違うものの、拓也さんとの共通点を話した。 3回戦の相手はインターハイ準優勝の美濃加茂(岐阜1位)に決まった。昨年大会1回戦で敗れた強豪校相手に「レベルの高い選手が多い。受け身にならずに、自分から勝負を仕掛けていくようなプレーをしていきたい」と意気込んだ。
報知新聞社