宇都宮で童画家やないふみえさん作品展「魔法工房、はじまりました」
童画家やないふみえさんの作品展「魔法工房、はじまりました」が現在、カクイチBLDカクイチ実験室(宇都宮市二荒町)で開催されている。(宇都宮経済新聞) 【写真】展示の様子1 童画家とは子どものための絵を描く人のこと。大学時代は油絵をやっていたが、社会人となり自宅で油絵を描くのは環境的に難しく、水彩画を描くようになった。アートへの入り口は絵本で、子どもの頃には寝る前に弟と争うように母親に絵本を読んでもらっていた。印象に残っている絵本は「エルマーとりゅう」。 会場には水彩で描かれたきれいな色使いの、工房で作り続けている「ものがたり」をテーマにしたアート作品を展示している。やないさんの作品の多くのは木の板をベースにし、紙を貼り付け、絵を描いている。制作では大まかなイメージを浮かべ、制作途中でその都度、その都度、臨機応変に「こうしたらいいな」など、その状態を感じ取って作っていく。「最初からかっちりは決めない」と言う。 動物が好きなので動物が描かれた作品や、立体の作品では魔法のつえや犬の鍵など、物語の中に出てくるモチーフを形にした作品を展示している。最近はパフォーマーからの依頼もあり、舞台装飾も手がけている。 やないさんは紙で作られた大きな魔法の鍋やスプーン、魔女の絵が描かれた背景の前に立ち、「アートも特別なものではなく、日常の一部として触ったり、見たりしてほしい」と話す。 開催時間は12時~18時。火曜・水曜定休。12月22日まで。
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