神戸SO李承信、チームの公式戦出場50キャップ目の相模原戦へ「しっかり勝つ」/リーグワン
ラグビー・リーグワン1部の神戸は10日、相模原戦(12日、ギオンス)に向け、神戸市内で練習した。出場メンバーも発表し、前節のBL東京戦はFBで出場した日本代表の李承信・共同主将(23)が本職のSOで先発。チームはここまで1勝2敗の勝ち点7で6位と低迷しており、「一試合、一試合が落とせない大事な試合。しっかり勝てるように頑張りたい」と必勝を誓った。 この試合は大阪朝鮮高から進んだ帝京大を2年で中退し、2020年9月に19歳で神戸に入団した李にとって出場すれば、カップ戦を含めたチームの公式戦出場(スティーラーズ・キャップ)が50試合(キャップ)となる節目の戦いとなる。 「日本代表(になれたの)もそうだが、ここまで来られたのは、このチームのおかげ。チームを代表して50試合、ジャージーを着たことをうれしく思うし、光栄に思う」と闘志を燃やす。 さらにモチベーションを上げる材料がある。 相模原の先発HOは昨秋の日本代表の欧州遠征に召集され、11月のイングランド戦で初キャップを獲得した2歳上の承爀(すんひょ)。「自分をサポートしてくれ、切磋琢磨(せっさたくま)してきた兄と50キャップの試合をできるのは光栄だし、感謝の気持ちが強い」と力を込める。 この日はチームの全体練習終了後、角度や距離を変えながら黙々とプレースキックを蹴り込んだ。「今季は拮抗(きっこう)した試合が増えている。(ゴールキックやPGの)2、3点が大きい」とキッカーとしての自覚は十分だ。指令塔としても「キックオフからどれだけ自分たちのラグビーができるか。10番(SO)としてクリアなコミュニケ―ションを意識し、スピードを持ってアタックしたい」と思い描く。 李は相模原戦の翌日の13日に24歳の誕生日を迎える。23歳最後の節目の戦いで相手を圧倒し、チームの浮上のきっかけとする。(月僧正弥)