省エネ仕様のエアコン、どの程度オトク?
省エネ性を確認するときは、上記とあわせてラベルに記載されている「APF」という数値も参考にしましょう。APFは年間を通したエネルギー消費効率をあらわしており、数値が大きいほど、エネルギーを効率よく冷暖房能力に変えられることを意味します。 省エネ基準達成率やAPFは高いに越したことはありませんが、そのぶん製品価格も高くなる傾向にあります。たとえば財団法人省エネルギーセンターが主催した2012年省エネ大賞で最高賞(家庭製品分野)を受賞した「うるさら7(ダイキン工業)」の「Rシリーズ」は冷房能力2.8kW(8~12畳用)のモデルで、省エネ基準達成率117%、APF6.8、年間の電気料金の目安は18150円です。 一方、同メーカーのベーシックモデル「Eシリーズ」は、同じく冷房能力2.8kWのモデルで、省エネ基準達成率100%、APF5.8、年間の電気料金の目安は21274円。製品価格は両者ともオープン価格となっていますが、ヨドバシカメラの公式通販サイト「ヨドバシ.com」で価格を検索すると、前者が税込198000円、後者が同91000円 (2013年7月8日現在)と10万円以上の差がついていました。 もちろん、ベーシックモデルはさまざまな機能が簡素化されての価格で、利便性や快適性も視野に入れるとまた判断が変わってくるでしょう。確かなのは、古いエアコンをガマンして使っているようなケースでは、ベーシックモデルへの買い替えでもある程度性能に満足でき、電気料金がかなり軽減されるということです。 (Sherpa/編集プロダクション)