省エネ仕様のエアコン、どの程度オトク?
夏本番を目前に控え、エアコンの買い替え需要が活発化しています。近年は省エネ機能が充実した機種の人気が高く、本体価格と電気料金を秤にかけて買い替えを検討する人が多いようです。省エネ仕様のエアコンは、どの程度電気料金がオトクになるのでしょうか?
古いエアコンからの買い替えほどオトク
一口にエアコンといっても、その価格や性能には大きな幅があります。基本的には、省エネに優れた高性能なエアコンほど、年間の電気料金が安くなる傾向にあります。同じ時期に発売されたエアコンでも、省エネに力を入れているのか、価格を抑えることを重視しているのかによって、電気料金がずいぶん変わってきます。もちろん、買い替える前のエアコンの性能によっても、電気料金の下がり具合は違うでしょう。 東京電力の資料によると、冷房能力が2.8kW(8~12畳用)のエアコンを1日9時間程度使用するという条件で、省エネ性能が標準的な2000年製のモデルから、省エネ性能が高い2010年製のモデルに買い替えた場合、年間約5690円の節約になるとされています(電気料金はすべて1kWhあたり22円で計算)。意外と節約効果が低いと感じた人もいるのではないでしょうか。 しかし節約効果を検討するときには、先にも述べたように買い替え前のエアコンの性能も考慮しなければなりません。たとえば同じ2000年製のモデルでも、省エネ性能が低い機種から買い替えた場合、年間約14450円もの節約に。現在使っているエアコンが古く、省エネ性能が低い場合は、積極的に買い替えを検討したいところです。 どうせ買い替えるなら、長く使えるエアコンを選びたいと考える人が多いのではないでしょうか。省エネ性能に注目するのなら、ぜひ製品に添えられている「省エネラベル」をチェックしてみてください。エアコンの場合、ラベルに「省エネ性マーク」、「省エネ基準達成率」、「APF」といった項目が記載されています。
買い替え時のチェック項目
では省エネラベルの各項目について、簡単に説明をしましょう。「省エネ性マーク」は、省エネ基準をどの程度満たしているかを、画像のようにグリーンとオレンジのマークで端的にあらわしています。グリーンのマークは国の省エネ基準を100%以上達成した製品につけられ、オレンジのマークは省エネ基準の達成率が100%未満の製品につけられます。この「省エネ基準達成率」は省エネ性マーク以外にも、表のように「★」の数でより詳細に表記されます。