岩井明愛が2位 攻めのプレーで地元・埼玉をわかし「みなさんがくれたパワーで…」/国内女子ゴルフ
樋口久子・三菱電機レディス最終日(27日、埼玉・武蔵丘GC=6650ヤード、パー72)4位から出た岩井明愛(22)=Honda=が、8バーディー、1ダブルボギーの66で回り、通算14アンダーで吉田優利(エプソン)と並んで2位に入った。双子の妹の岩井千怜(22)=ともにHonda=が、通算16アンダーで今季3勝目の通算7勝目を挙げた。 【写真】岩井千怜、優勝争いを演じた姉・明愛とまさかの一致に「そこまで一緒になるとは…」 千怜の2組前で回った明愛は、上がり3ホール連続でバーディーを奪うなど猛追。妹には2打届かなかったが、姉妹で地元・埼玉を盛り上げた。「ちょっと悔しい気持ちと、千怜の優勝を久々に見られてうれしい気持ちと。地元開催だったので、2人で大会を盛り上げることができたかなと思う。皆さんの声援もすごかったからうれしかった」と振り返った。 首位に立つ妹を4打追いかけてスタート。「朝の練習から調子はよくなかった」というが、2連続バーディーで好発進。だが、4番(パー3)で第1打をシャンクしてダブルボギー。一時は優勝争いから遠ざかった。そこから7、9、12番と取り返し、一気に追い上げ。16、17番も連続で伸ばし、最終18番(パー5)に入った時点で首位の千怜との差は2打あった。 得意の攻めのゴルフで、249ヤードの第2打を地面にあるボールを直接ドライバーで打つ「直ドラ」でピン手前10メートルにつけた。会場がわく中、「気分が高ぶって」と、明愛のあおりでボルテージは最高潮に。イーグルを狙って打ったパットは惜しくも外れてバーディーとなったが、地元のファンを大いに盛り上げ、「みなさんがくれたパワーで(妹と)この順位で終われました」と感謝した。 次週は、日米共催の「TOTOジャパンクラシック」。優勝すれば、来季の米ツアーメンバーの資格を得られる。12月に米ツアー最終予選会にエントリーしている明愛にとって、これ以上ないチャンスとなる。