全裸の男が壇上に乱入、レッドカーペットで転倒、胸がこぼれそうなドレス…!?第96回アカデミー賞で起きたハプニング!
受賞結果はある程度予想されていたものの、第96回アカデミー賞授賞式でもいくつかのサプライズがあった。感動的なスピーチから服のトラブルまで、授賞式会場のドルビー・シアターでの3月10日の夜を振り返ってみよう。 【画像】全裸の男が登壇、爆笑するエマ・ストーン…アカデミー賞のハイライト! この週末で最も待ち望まれていたイベントであることは確かだ。アカデミー賞授賞式は映画界の一大イベント。レッドカーペットは最高に華やかに、愛と感動に包まれながら記録に残る歴史的な瞬間の舞台となる。この第96回授賞式も例外ではなかった。 小さな金のオスカー像が贈呈される会場へ向かうセレブたちは群がるカメラマンの前でポーズをとり、その夜の装いを披露する。ディオールを着たジェニファー・ローレンスやアニャ・テイラー=ジョイ、シャーリーズ・セロンのようにオートクチュールのドレスを選ぶ人もいれば、デザイナーのバレンシアガが存命だった1951年の作品を再現したドレスを選んだキャリー・マリガンのようにアーカイブを選択する人もいる。サンドラ・ヒュラーのスキャパレリのオーダーメイドドレスも、1947年にミリセント・ロジャースが着用したドレスを彷彿とさせるルックだった。サプライズは、女優のヴァネッサ・ハジェンズが、ヴェラ・ウォンのブラックドレスを着て妊娠を明らかにしたことだ。
記憶に残るシーン
会場のドルビーシアター内のステージは最高に盛りあがった。ピンクのスパンコールのスーツを着たライアン・ゴズリングは、アカデミー歌曲賞にノミネートされたグレタ・ガーウィグ監督の映画『バービー』から「I'm Jusit Ken(アイム・ジャスト・ケン)」を熱狂的に歌い、パフォーマンスを披露した。その後、主演女優賞を受け取る途中でドレスが破れてしまったエマ・ストーンが、「ドレスが破れたのは、『アイム・ジャスト・ケン』の間じゃないかしら」と冗談混じりに語る場面もあった。 脚本賞を受賞した映画『落下の解剖学』の監督ジュスティーヌ・トリエのスピーチは希望に満ちていた。「とても幸せです。映画は国境を越えるということですから」。一方、助演女優賞を受賞したダヴァイン・ジョイ・ランドルフのように、感傷的なスピーチもあった。彼女は涙ながらに、女優としてのキャリアを常に支えてくれた母親や親しい人々への感謝を述べた。「違う自分になりたいと強く願っていたけれど、今は自分が自分であればいいのだと悟りました。私を見てくれてありがとう」と。一方ジョン・シナが素っ裸で登場し、『哀れなるものたち』の衣装デザイン賞受賞を発表したとき会場は笑いに包まれた。
感動の瞬間
客席でも数々の素敵な瞬間があった。『落下の解剖学』の犬、メッシが客席に座っていたり、数列前には、『バービー』での演技がアカデミー賞にノミネートされなかったマーゴット・ロビーがライアン・ゴズリングの手をしっかりと握っていた。『オッペンハイマー』で主演男優賞を受賞したキリアン・マーフィーと妻のイヴォンヌ・マクギネス、そして『哀れなるものたち』で主演女優賞を受賞したエマ・ストーンと夫のデイヴ・マッカリーの間では、優しいキスが交わされた。
text: Sarah Renard (madame.lefigaro.fr)